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【J2:第34節 松本 vs G大阪】プレビュー:ポゼッションのG大阪とハードワークの松本。“普段どおりのサッカー”を貫き通して勝点3を掴むのはどっちだ(13.09.22)

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チケットは完売。今季いや過去最大の来場者数の期待も膨らむ大一番を前に、お互いに“普段どおりのサッカー”で勝点3をとりにいく。

まず、現在7位の松本。プレーオフ圏内の6位浮上をにらんで挑んだ前節の岡山戦は、雨中の激戦をモノに出来ずに1-2の敗戦。リーグ戦の連勝も4でストップした。しかし、あれから一週間経った今、選手たちの表情は沈んではいない。岩沼俊介の「連敗するか、立て直せるか。重要な一戦」という言葉に集約されるように、連敗は何としてでも避けたい今節へのモチベーションは高い。先発メンバーも前節から大きな変更はないと予想されるが、打撲でしばらく戦列を離れていた長沢駿が「試合にも十分出られるコンディション」(反町康治監督)まで回復しているのは好材料で、18人のメンバー選考には指揮官も頭を悩ませそうだ。

対するは、ここまでJ2首位を走るG大阪。33試合を消化して77得点という圧倒的な攻撃力は脅威。前節は水戸に5-0で勝利。長谷川健太監督も「いい入りができたし、追加点、だめ押しと、試合展開も非常によかった。何より最後まで集中してゼロでおさえたのもよかった」と目を細める快勝で、長崎に敗れた前々節のネガティブなイメージをまずは払拭することに成功。残り僅かとなる終盤戦に向け、首位固めを目指して良い雰囲気でアルウィンへと乗り込む。

前節はシュート12本で5得点。反町監督も「決定力はJ2のなかでも抜きん出ている」とうなるように、どこからでも得点の出来るメンバーが揃うG大阪だが、なかでも注目は9試合9得点とハイペースでゴールを量産する宇佐美貴史だろう。13時キックオフの岡山戦終了後にその足で万博へと移動し、18時キックオフの水戸戦を「自分でコンビニに行ってチケットを購入して」観戦したという反町監督も、「今までの宇佐美とは違う」と危機感を強める。個人で状況を打破することの出来るアタッカーをどうチームとして抑えるかはポイントで、押し込まれる時間はこれまで以上に長くなることは止むを得ない。前半戦対戦時(第9節)を振り返ると、開始4分のオウンゴールにより後手に回って苦しい展開となった。後半頭から2枚を入れ替えた反町監督の積極的な交代策が効を奏し、流れを引き寄せることには成功したが、早い時間での失点は試合を難しくしてしまうだけに、まずは“失点しない”試合運びが求められる。

しかし「守ることばかり考えていては、サッカーの楽しみはない」と指揮官は断言する。狙いはあくまでも勝点3である以上、得点出来なければ勝利はない。その点について阿部巧は「試合の状況に応じて」と前置きした上で、「ハイプレスでボールを奪えればショートカウンターでチャンスを作れる。うちはイキイキするし、向こうはイライラする」と、前がかりになったG大阪の守備ラインの裏を突くことが勝敗を左右すると見ている。

「名前にビビることなく、普段どおりのサッカーをしたい」(岩沼)。――ポゼッションとハードワーク。お互いのサッカーを貫き通せるのは、どっちだ。

以上

2013.09.21 Reported by 多岐太宿
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