岡山は09年から、北九州は10年からJ2の舞台で戦っているが、北九州が岡山に最後に勝ったのは、JFL時代の08年(後期13節3−1で勝利)まで遡らなければならない。
Jの舞台で初対戦となった10年、2試合ともドローに終わった年から、ここまで7試合戦っているが5分2敗と岡山には未勝利。負けが込んでいるわけではないが勝ちきれない。苦手な相手ではないが嫌な相手。北九州にとって、岡山はそんなチームだ。前回の対戦でプロ初先発を飾り、今ではレギュラーポジションを掴んでいるボランチの新井純平も「今年のウチの戦いは、3バックがあまりハマらない」と、苦笑いを浮かべていた。
しかし柱谷幸一監督は「今年これだけ大幅にメンバーが変わった新チーム。今までの成績は参考にならないよ」と笑みを浮かべ、現在上向きのチーム状況に、岡山初勝利の自信を伺わせている。
北九州は現在17位。まだ下位グループにいるが、ここ5試合を2勝2敗1分と、一時期に比べると、チームの底上げが確実に進んでいるのが分かる。それを前線から引っ張っているのが、ここまで昨年1年目のゴール数に並んだFWの渡大生。前節富山戦で、リーグ戦5戦連発はならなかったが、天皇杯2回戦となった鳥取戦で途中出場ながらゴールを奪うなど勢いが止まらない。シーズン当初に抱えていた迷いは「吹っ切れた」と、肉体面だけではなく精神面も一回り大きくなっている。「前節は勝てなかったが、苦しいながらも粘り強い戦い方が出来ている。今節も、自分のゴールで勝てるのが1番良いが、先ずはチームの勝利を優先したい」と意気込みを語れば、柱谷監督も同じようにこう話した。「残り9試合しか出来ないという気持ちで、これからの1戦1戦を戦いたい。岡山は、ここまで積み上げたモノを感じる良いチームだが、90分間集中した粘り強い戦いをしたい」
アウェイに乗り込んで来る岡山は、前節ホームで同じく昇格圏内を目指す松本に競り勝った。これで6位京都との勝点差を6に縮め、残り9試合に全てを賭けて来る。監督としては4年目だが、09年もヘッドコーチを務め、J昇格から岡山を見続けた影山雅永監督は「9試合と考えずに今日のように1つ1つ、最後まで諦めない、ぎりぎりのゲームをものに出来るよう、しっかり準備をして、しっかり最後の笛が鳴るまで戦い続けていければと思います」と前節試合後に話したように、相手が何位だろうが、今まで築き上げて来たモノを、この試合にもぶつけて来る。ここ5試合も3勝1分1敗と、好調を維持する岡山。連敗も1度しかないチームを支えるのは、FW押谷祐樹とGKの中林洋次。押谷は、それまでチームを引っ張っていたエースの荒田智之離脱後も前線で攻撃陣を牽引。ここ4試合ゴールこそ奪えていないが、北九州守備陣にとっては1番厄介な相手には間違いない。7月末に復帰した金民均、前節ゴールを決めた石原崇兆とのコンビネーションにも注意が必要だ。ここまでリーグ4位の失点数を、最後の砦として守っているのは中林。フルタイム出場を果たす絶対的守護神の壁を崩すのは容易ではない。
ここ3試合ドロー続きの両者の対戦。最後に勝敗を分けるのは、勝利への執着。1点への想いを、最後の笛が鳴るまで持ち続けたチームに、勝利の二文字が舞い降りる。
以上
2013.09.21 Reported by 坂本真
J’s GOALニュース
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