9月23日(月)J2 第34節 愛媛 vs 横浜FC(19:00KICK OFF/ニンスタ)
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今シーズンも、残りわずか9試合になった。今節のニンジニアスタジアムで対峙する16位の愛媛と15位の横浜FCにとっては互いに不本意なシーズンになっているが、どちらもここにきて明るい兆しも見えている。
横浜FCは第31節でG大阪と引き分けた後、2連勝中。前節の福岡戦では大量5得点を奪って圧勝した。一方の愛媛は、アウェイ連戦を1勝1分で乗り切り、ここ3試合は負けなし。そしてホームでは3試合続けて完封しており、勝点を積み重ねて下位争いを脱しようとしている。
愛媛のセンターバック園田拓也は「無失点は常に意識しているが、結果が出るとより一層ゼロに抑えたくなる。もちろん1人では無理で、コーチングも大事」とコミュニケーションの重要性を改めて語っているが、それは今節の横浜FC戦でも同じこと。前線のパトリックはサイドに流れてチャンスメイクもできるし、言うまでもなく三浦知良は得点に直結するプレーができる選手。そして経験という点では永井雄一郎や田原豊と、FWには老獪なタレントが揃っている。さらに野崎陽介や高地系治ら中盤の選手にも得点力があり、一瞬の隙が失点につながりかねない。愛媛は前節の鳥取戦で後半のアディショナルタイムに追いつかれてしまったが、今度は最後までグループで守り抜き、勝点3を勝ち取れるか。今季の愛媛は10勝を挙げた中、実に8試合を完封で勝っており今節も先制点を奪い、最少失点で勝つスタイルが勝利への近道になるだろう。
さらに愛媛と横浜FCのカードでは、常に少ない得点での接戦が続いていることからも今節は1点を争う展開が予想される。勝敗で言えば直近の4試合で愛媛は横浜FCに勝っていないが、いずれもロースコアの接戦にもつれ込んでいる。今季5月の対戦はスコアレスドローだったが、過去2年の対戦では0−0の引き分けがほかに2試合、勝負がついた試合も1−0の結果となっている。基本的に今季の横浜FCも得点を奪い合って勝つというより、最少失点で勝ち切っているチームであることを考えれば、なお今回も先制点が大きな重みを持ってくることは間違いない。
ただ裏を返せば、愛媛も横浜FCも得点を奪い切れず、今季は勝点が伸び悩んだ側面も浮き上がってくる。横浜FCはここ3試合で9得点を挙げたことで勝点を積み上げているが、愛媛はここ3試合は2得点とまだまだもの足りない。横浜FCは今夏に加入したパトリックが初ゴールを決めたが、愛媛は同じく途中加入のオズマールも交代での出場が続き、天皇杯では水戸からゴールを奪ったもののリーグ戦は無得点。もちろんオズマールだけでなく、愛媛はチームとしてゴールに向かう形を増やしていきたい。石丸清隆監督は「やはり点を取らないと勝てないので、ゴール前のクオリティを上げていかないと。たたみかけなければならない時にスピードダウンしてしまったり、チャンスを感じる力も足りないと思う」と指摘しているが、守備同様、攻撃でも全員がひとつの方向を向いてゴールを目指せるようになるかどうかが問われている。
こうしてチームに明るい兆しが見えつつあっても、まだまだ課題も多い現在の愛媛。残りの試合はどんどん少なくなっていき、ホームゲームはたったの4試合しか残されていない。今季の集大成をサポーターに示していく時期だが、今節だけでなく今後は課題をしっかりとクリアし、より多くの勝点を積むことで1つでも上の順位にたどりつきたい。
以上
2013.09.22 Reported by 近藤義博













