第36節で千葉に敗れた神戸だが、2位のG大阪も同節の栃木戦に敗れたため、勝点1差で首位をキープしている。とはいえ、好調を続ける3位の京都との勝点差は12から9へと縮まった。残り6節で3ゲーム差という状況は、J1自動昇格に向けてまだまだ予断を許さない、いや5連勝中の京都の勢いを考えると黄信号が灯ったと言うべきかもしれない。
その中で迎える10月13日の天皇杯3回戦(C大阪戦)は、神戸にとってどんな位置付けなのだろうか。安達亮監督が「J2リーグ戦はややナーバスな戦いを強いられることもあるけれど、(今季の神戸にとって)天皇杯は純粋にチャレンジ精神をもって挑める唯一の大会だと思う」と話すように、普段のリーグ戦とはモチベーションが異なる。「天皇杯をうまく使って、リーグ戦につなげたい」(安達監督)というのが本音といえるだろう。「内容は納得しています」と安達監督が振り返る千葉戦の前半を、天皇杯でさらに追求していくことになりそうだ。
この天皇杯は選手にとっても、いい転機になる可能性が高い。10月9日の練習後、橋本英郎はリーグ戦が1分1敗と続く中での天皇杯についてこう話した。「純粋にチャレンジできる試合だと思いますし、全力で勝ちに挑める感覚。セレッソもJ2の首位とやるという部分で何か感じるところがあるかもしれませんし、どうなるのか、すごく楽しみですね」
今季の神戸は、G大阪と同じくJ2リーグでは他クラブに追われる立場で戦ってきた。残り6節になった今は、さらに“追われる”プレッシャーが重くのしかかっている。勝ちたいという感覚よりも、負けられないという気持ちでの戦いを続け、ストレスやフラストレーションが溜まっているのは確かだ。
おそらくJ1昇格をかけた天王山は11月3日の京都戦。直接対決でJ1昇格を決める状況にもっていくためにも、天皇杯明けの松本戦(10/20@ノエスタ)と鳥取戦(10/27@とりスタ)は、再び絶対に負けられないというモチベーションになる可能性も高い。そういう意味で、この天皇杯は手放しで“チャレンジ”できる貴重な試合になりそうだ。同時に、ここ最近の選手たちが口にする“今の自分たちが本当にJ1で通用するのか”という不安を払拭できる好機でもある。
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2013.10.10 Reported by 白井邦彦















