今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【ヤマザキナビスコカップ 横浜FM vs 柏】レポート:横浜FMが“イケイケ”になるも奇跡に届かず。柏は8試合連続勝ちなしのまま決勝へ(13.10.13)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
試合終了後、何とも言えない静寂な空気がニッパツ三ツ沢球技場をしばらく包んだ。

横浜FMのゴール裏は勝ったのに決勝へ進めないもどかしさから、逆に柏のゴール裏は決勝進出を決めたものの、公式戦8試合連続で勝てない閉塞感から、お互い喜ぶ人の姿は皆無に等しかった。
極論を言ってしまえば、第1戦の結果がすべて。「結果的にファースト・レグの4失点が痛かった」と中澤佑二が言ったのをはじめ、多くの横浜FMの選手が取り戻せない過去の結果を悔いていた。しかしながら、ファン・サポーターに“ミラクル”への期待を十分抱かせる戦いを見せてくれたと言えるだろう。

気温31度という真夏を思わせる暑さと日差しの中、キックオフ。フォーメーションは、両チームとも第1戦と同じ。柏の中盤は栗澤僚一と田中順也が横並びになり、相手のダブルボランチにマンツーマン気味に付き、その後ろに負傷明けの大谷秀和が構え、トップ下の中村俊輔の動きを警戒。第1戦では、この守備の噛み合わせが非常によく、主導権を握るに至ったわけだが、今回はそうはいかず。それは横浜FMの戦術が、第1戦とは明らかに違っていたからではないか。

キーワードは『前へ』。序盤から「前から(ボールに)行くことと、前にボールを入れることを意識した」(中町公祐)というように、普段なら横パスを入れてボールを落ち着かせる場面でも、この日は縦パスを多用。ボールを奪われても鋭く前から食らい付き、簡単に相手DFのクリアを許さず、柏の逆襲の芽を摘む。そのためキープ力の高いジョルジ ワグネルが絡む攻撃シーン以外、ほとんどの時間でボールを握り、優位に立つ。しかし、なかなか決定打が出ない。それはボール保持率が高くても、ペナルティーエリア内で相手守備を崩し切れなかったからだろう。30分を経過してもゴールが生まれない。

そんな均衡を破ったのは、セットプレー。32分、中村のCKを中澤が競り勝ち、落としたボールをマルキーニョスがハーフボレーで沈める。そして45分+3分には、ついにアタッキングサードを攻略する。スローインの速いリスタートから中村、兵藤慎剛とつなぎ、兵藤のラストパスに斜めに走り込んだ佐藤優平が合わせて蹴り込む。

前半2−0。横浜FMは「プランどおりすぎたぐらい」(兵藤)理想的な流れで押し返した。しかし、そのあとが続かなかった。55分に小林祐三がピンポイント低空クロスを送り、ゴール前で中町がフリーで受ける。しかし、トラップが少しだけ流れて相手GKに詰められたのが、後半一番の決定機。それ以外は、アタッキングサードで柏守備の牙城を崩し切るには至らなかった。また、「攻め疲れもありましたけど、相手もメンバー交代も含めて、前線で時間をつくってきていた。そこは相手がうまくやってきたと思いますね」と中町が振り返ったように、柏は交代出場の澤昌克とクレオがドリブルとボールキープで有効に時間を使い、前半よりもカウンターを仕掛ける場面も増える。87分には田中が逆襲で抜け出した工藤壮人の右クロスに合わせたが、GK榎本哲也の好反応に防がれた。その後、アデショナルタイムは4分あったがスコアは動かず。ある意味、勝者と敗者が両方生まれ、冒頭のような不思議な空気が流れた。

以上

2013.10.13 Reported by 小林智明(インサイド)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着