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【J1:第3節 仙台 vs G大阪】プレビュー:中盤の構成力を、ゴールと結果に結びつけることができるか。仙台はG大阪をホームに迎え、今季初勝利を目指す(14.03.15)

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仙台は今、とにかく結果が欲しい。「勝つことで自信が加わって、新しく取り組んでいることをさらに進めていけると思う」とは、赤嶺真吾。2010年途中、仙台がなかなか勝てなかった時期に加入した彼は、自ら加入初ゴールを決めたJ1第20節でチームに久々の勝利をもたらした。今シーズンの開幕2戦で途中出場を果たしている彼は、「もちろん選手はみんな先発を目指していますが、先発でも途中出場でもチームに貢献し、とにかく今回は内容より結果を出すことを意識したい」と意気込む。「試合を重ねて得ている手ごたえもありますが、今はまず一勝。とにかくひとつ勝つ、ということしか考えていない」と梁勇基も言葉に力を込める。

2014年のJ1を連敗でスタートした仙台は、それほど結果に飢えている。勿論、長いJ1のリーグ戦は2/34が終わった段階で、上位も中位も下位も努力次第でどうにでもなる状況だ。しかし仙台が結果にこだわるのは、グラハム アーノルド新監督を迎えて新しいステップを踏んでいる段階で、自信をつける必要があるからだ。

今回の対戦相手・G大阪は、仙台がこれまでのベースに積み上げようとしていることの意味を考えるうえでは、格好の相手とも言える。「タフなチームであり、個々の質も高い」と、アーノルド監督も警戒するように、MF遠藤保仁を筆頭に巧さ、強さを兼ね備えた選手が集う。パスを巧みに回したと思えば、前節で見せた倉田秋と大森晃太郎がサイドで連係から得点したように、ドリブルをうまく交えて相手守備陣を揺さぶる。

今季、G大阪から仙台に移籍加入した武井択也が話してくれたように「特に中央を崩す攻撃での意思疎通が、徹底されている」。長い時間をかけて磨いてきた、中盤を中心とした攻撃の構成力の高さは、J2を経た今も引き継がれている。長谷川健太監督が昨季から指揮を執るようになって、守備に手堅さも加えられた。

仙台はこのG大阪を崩すには、中盤の構成力で上回ることも必要になるだろう。だが、それをゴールに結びつけることはもっと重要だ。前節は中盤でボールを持つ時間が長くてもその先にはなかなかボールを運べず、一度サイドにボールを預けてもクロスにはトップのウイルソン以外なかなか飛び込めなかった。中盤で起用されている武藤雄樹が「ウイルソンを孤立させないように、僕が彼の周囲を動いたり、まわりのボールを引き出したりすることが大事」と心がけるように、今週の練習で課題修正をはかってきた。2試合で挙げた1点を上回る複数ゴールを取り、今季初勝利を挙げたいところだ。

中盤の攻守の要である、角田誠が今節も負傷で欠場濃厚であることは、仙台にとって痛手だ。ホームではあるが相手にボールを持たれ、耐える時間も少なからずあるかもしれない。だが「そうなっても、もともと得意なカウンターをしかけることができるし、いい崩し方ができれば」と武藤が展望するように、勝負どころでボールを持ったときの攻撃の構成力を、仙台はどんなかたちでもゴールに結びつけたい。そこに、結果はついてくるはずだ。

以上

2014.03.14 Reported by 板垣晴朗
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