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[ 2005 ゆく年くる年:ヴァンフォーレ甲府 ] 大晦日の小瀬スポーツ公園陸上競技場
J1から陥落したチームがなかった2005年のJ2リーグは、予算規模の小さなクラブにとっても昇格のチャンスだった。予算規模が最大クラスの京都がスタートダッシュを決め、第3クールには福岡が徐々に2位を固めたが、甲府、仙台、山形、札幌の4チームは終盤まで3位を争った。お互いに勝ちきれないことが大きな理由だったが、鳥栖や水戸のように甲府より小さな予算規模ながら喰らいついてきた素晴らしいライバルがリーグを面白くしてくれた。
1年を通じての完成度やハマったときの強さは、当然、自動昇格を決めた京都や福岡に軍配が上がる。しかし、甲府は大木武監督が言う「右肩上がり」の成長を見せた。第4クール終盤、特に第44節(京都戦)から柏との入れ替え戦の3試合は最強だった。「守備から攻撃に切り替わった瞬間の前に向かう意識」「運動量を惜しまない前線からの守備」「タッチ数の少ないパスを回す技術とポジショニング」などの「自分たちのサッカーをやれば強い」という自信が積極性に表れていた。勝ちきれないときにも動揺することなく、「サッカーはエンターティメント=点が入るサッカーが面白い」という信念を貫いた大木監督の勝利でもあった。
そして、興味は2006年のJ1での戦いだ。甲府をJ2降格チームの筆頭に挙げる人は少なくないかもしれない。来季の陣容が固まっていない現状では予測し難いが、バレーを含めた主力が残留するのであれば、34試合で10勝以下(05年の降格ライン)に終わることはないはずだ。少なくとも、それだけの力はある。チーム・選手のレベルアップは見どころのひとつとなるだろう。ともかく、新装・小瀬スポーツ公園陸上競技場にG大阪、浦和、F東京、鹿島、横浜FMなど日本代表選手を擁するチームとサポーターがやってくる。「甲府はどこまで戦えるのか」という楽しみが詰まったシーズンになる。山梨のサポーターは「ヴァンフォーレ甲府がある幸せ」を存分に楽しむことが出来るはずだ。(text by 松尾潤)2005年12月31日(土)
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