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[ [ 2005 ゆく年くる年:清水エスパルス ] 大晦日の日本平スタジアム ] | J's GOAL | フォトニュース

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[ 2005 ゆく年くる年:清水エスパルス ] 大晦日の日本平スタジアム
リーグ戦15位という順位だけをみれば、清水にとっては過去最悪。しかし、だからといって最悪の1年だったかというと、そんな印象はまったくない。
地元の期待を一身に集める長谷川健太監督が就任し、能力の高い新人選手を数多く獲得することにも成功した今シーズン。長谷川監督は、これまでのやり方を一度完全に壊すところからスタートした。システムを4バックに変えて、ゾーンで守ることを徹底。フィジカル面の強化も非常にハードに行なわれた。
ただ、1年を通した戦いを考えて、まずは守備の整備から入ったため、序盤はなかなか点が取れずに苦労する。そのため、失点は少なかったものの、第6節まで勝利がなく最下位も経験。しかし、4/23の千葉戦(第7節)で初勝利を挙げると、以降の公式戦で9試合連続負けなしと波に乗った。
だが、中盤の平松康平や杉山浩太をケガで欠いた7月の「HOT6!」を1勝2分3敗で終えると、その後のナビスコカップ準々決勝でも浦和に完敗して失速。後半戦は、8月にマルキーニョスを獲得して攻撃力の向上を図ったが、逆にミス絡みの失点が増えてしまう。そして、9/24の千葉戦(第25節)から、G大阪戦、大分戦と3連敗を喫して、残留争いの渦中に呑み込まれてしまった。
それでも、10/22の静岡ダービー(第28節)で自分たちの原点を思い出し、以降は3勝1分2敗と勝ち越して残留を確定。その過程で、兵働昭弘、枝村匠馬、青山直晃という3人のルーキーの大活躍がチームを支えたことも見逃せない。気がつくと、スタメン11人のうち6人が今年加入した選手という試合が多くなっていた。
そして、天皇杯では4試合で1点もゴールを与えずに決勝進出。自分たちのサッカーに対する自信を深め、明日の元日決戦に向けて闘志を燃やす大晦日となった。
現時点ではまだ堅守がチームを支えているが、長谷川監督の目指す理想は高い。「最終的には、センターバック2枚とボランチの1枚を残して、全員がガンガン攻め上がるようなサッカーをしたい」という夢を抱きながら、きわめて現実的かつ着実に進めていく長谷川監督のチーム作り。それは来年に向けて大きなつぼみをふくらませている。(text by 前島芳雄)

2005年12月31日(土)

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