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[ ゆく年くる年:今年の漢字 広島 ]
主力中の主力といっていい森崎和幸・浩司兄弟が病気のため長期離脱。後半はストヤノフやミキッチ、青山敏弘までがケガのために試合に出られない。しかし、それでも広島はひるまず、昨季J2を席巻した「自分たちのサッカー」を貫いた。自分たちの意思でボールを自在に動かし、仲間たちのために走りながら20数本のパスを繋いで相手の守備ブロックを突破、ゴールを奪う。ピッチの上で若者たちは快活に躍動し、その躍動の開放感にサポーターもまた躍った。
J1復帰初年度クラブの最高位=4位まで躍進した広島は、来季はより高い場所を目指す。もちろん、ベースとなるのはペトロヴィッチ監督と選手たちが4年間、大切に育んできた「自分たちのサッカー」だ。
Text by 中野 和也2009年12月31日(木)
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