2018シーズンもついにクライマックス！ 優勝・自動昇格・プレーオフ争いは、いかなる決着を見るのか？【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第42節】

明治安田生命Ｊ２リーグは、17日に今季の最終節が行われる。いまだ決着を見ていない優勝・昇格争いに、ついに終止符が打たれることとなる。はたして歓喜の瞬間を迎えるのは、どのチームか。

優勝争いは首位の松本から4位の横浜FCまでの4チームに絞られている。また2位以内に与えられる自動昇格権は、4強のうちＪ１ライセンスを持たない町田を除く3チームによる争いとなった。
6位以内が手にすることができるプレーオフ進出の権利は、5位の東京Ｖから7位の大宮の3チームが、残されたふたつの枠をかけて鎬を削る状況だ。

首位の松本はホームに徳島を迎える。前節は田中 隼磨のゴールで栃木を下し、首位の座をキープ。勝てば他チームの結果にかかわらず優勝・昇格を決められる状況だ。しかし3位の町田との差はわずかに1ポイントで、敗れれば3位以下に転落する危険性もある。リーグ最少失点を誇る堅守を武器に、4年ぶりのＪ１昇格を成し遂げられるか。

2位の大分は山形とのアウェイゲームに臨む。こちらも勝てば自動昇格をほぼ決定づけられる状況だ（3位の町田と勝点で並ぶ可能性はあるものの、得失点差で大きく上回っているため）。山形とは前回対戦で2-2と引き分けている。決して得意とする相手ではないが、リーグ最多得点を誇る攻撃力を示し、歓喜をつかみ取りたい。

3位の町田はホームで5位の東京Ｖと対戦。昇格の権利がないため、目指すは優勝のみ。そのためには勝利こそが求められるが、東京Ｖもプレーオフ出場がかかる状況なだけに、一筋縄ではいかないだろう。ともに大きな目的を備えて最終節で迎える“東京クラシック”。想いを遂げるのは、果たしてどちらのチームか。

4位の横浜FCはアウェイで甲府と対戦。自動昇格を成し遂げるためには、勝利が求められる状況だ。現在3連勝と勢いに乗るなか、好調を維持するレアンドロ ドミンゲスのパフォーマンスが大きなカギを握りそうだ。

6位の福岡はアウェイで岐阜と対戦。勝てば6位以内を確定させられるものの、7位の大宮との差はわずかに1ポイント。敗戦、もしくは引き分けでもプレーオフ圏内から転落する可能性がある。3試合勝利がなかったものの、前節に熊本に競り勝ち、苦境を脱した。その流れを保ち、最終決戦に臨みたい。

7位の大宮は岡山の本拠地に乗り込む。1年でのＪ１復帰に向け、まずはプレーオフ圏内に滑り込む必要がある。他力本願の状況だが、確実に勝点3を手に入れて、他チームの結果に運命をゆだねるほかない。

21位の熊本と、22位の讃岐の戦いも今節の注目となる。両チームともにすでに21位以下が決定しているものの、21位となればＪ３の結果次第で残留できる可能性があるからだ。Ｊ３ではすでに琉球が優勝を決め、昇格を決めている。しかし2位争いは混戦。仮にＪ２ライセンスを持たない沼津が2位となれば、Ｊ２の21位チームの降格はなくなる。そのわずかな可能性にかけて、熊本と讃岐は最終節に臨む。
両者は勝点で並んでおり、今節の結果次第で順位が逆転する可能性がある。得失点差で優位に立つ熊本はホームで愛媛と対戦。一方の讃岐は京都をホームに迎える。最後に意地を見せ、奇跡の残留を成し遂げられるか。

そのほか今節は、新潟vs山口、千葉vs栃木、金沢vs水戸のカードが組まれている。躍進を遂げたチーム、思うような結果を得られなかったチームと、置かれた状況は様々だが、今季の集大成を示し、来季につながる戦いを実現したい。

■各試合の見どころをチェック
山形vs大分
千葉vs栃木
町田vs東京Ｖ
甲府vs横浜FC
松本vs徳島
新潟vs山口
金沢vs水戸
岐阜vs福岡
岡山vs大宮
讃岐vs京都
熊本vs愛媛