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第1回臨時実行委員会後メディアブリーフィング発言録

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2020年3月20日(金) 16:40

第1回臨時実行委員会後メディアブリーフィング発言録

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第1回臨時実行委員会後メディアブリーフィング発言録
第1回臨時実行委員会後メディアブリーフィング発言録

2020年3月19日

臨時実行委員会後メディアブリーフィング発言録

2020年3月19日(木)13:30~
Webミーティングシステムにて実施
登壇:村井チェアマン、原副理事長
陪席:藤村特命担当部長、フットボール本部 黒田本部長、クラブ経営本部 青影本部長、コミュニケーション・マーケティング本部 窪田本部長

〔広報 勝澤より説明〕
第1回臨時実行委員会メディアブリーフィングをWEBにて行います。まずは、村井よりお話をさせていただきます。

〔村井チェアマンよりコメント〕
今日も自宅からご説明いたします。本日10時から全クラブ参加の臨時実行委員会を開きました。実行委員とは比較的頻繁にWEB会議を行っていて、都度、連携・連絡を取っており、本日は実行委員会という位置づけで開催となりました。先立つこと先日の理事会において条件付の承認をいただいておりました。この条件付の承認というのは、実行委員会の総意で承認されれば、今後の競技運営ルールについて、一定の判断を実行委員会に委ねるという結論をいただいておりました。今日は、実行委員会としての意思決定もしくは、理事会が承認した位置づけの会議となりますので、意見交換会というよりは臨時の実行委員会とさせていただきました。

まず、公式戦を4月3日の再開を目指してJリーグは準備をしているところでございますが、再開日程などは3月25日に判断しようということですので、今日の実行委員において、再開日をいつにするかという議論は一切行っておりません。むしろいつの再開タイミングであったとしても、どのようにリーグとしてクラブとして、我々のサッカーに向き合っていくかという基本姿勢に関する目線を合わせさせていただいた形でございます。結論としましては、さまざまな障害が出現してくる可能性はありますが、意思を持ってサッカーを続けていこうという結論でございます。

具体的には、今後想定されるさまざまな障害というのは、公式戦競技会において、あるクラブにはアウェイの連戦が想定以上に、昨年のラグビーワールドカップ、今年のオリンピック・パラリンピックで想定されるスタジアムを使用されるクラブは、多くのアウェイでの連戦やホーム戦が続くと想定されていたわけですが、今回の新型コロナウイルスに基づくと、試合日程次第では、さらなる競技上の不公平・不公正といえるような連戦が続く可能性があります。再開日程によっては、オリンピック期間中に日程を入れる可能性がございますので、クラブによっては、代表選手に招集されるクラブがあったり、競技のコンペティション上、大きな公平性を損ねる想定もできるわけです。

それから選手に感染者が出た場合、我々が定めたプロトコールに基づいて、選手は試合から隔離されることになりますし、一定程度、濃厚接触と見られたチーム関係者もクラブから離れなければならないことが想定されます。その場合にはユースの選手を積極的に起用していってでも、ある意味では競技の公平性を飲み込んでいってでも、試合は続けていこうということも目線合わせをした次第でございます。

そのほか、われわれが判断できない特定エリアにおける非常事態宣言での試合中止、無観客試合、延期等々、ある意味お客様がいない中で戦うことも、不公平を飲み込むということですが、一つひとつ公平、不公平をあげていくと、この非常事態のもとではきりがないというような判断もありえる中でJリーグとしては困難があっても、不公平があっても、ある意味で飲み込んで、スポーツに向かっていこうという目線合わせをした次第でございます。

その際には、カテゴリーごとに、昇降格というルールがございますが、今シーズンにおいては、降格は行わない。降格対象チームを、今回は特定しないと決めております。表現が難しいのですが、すべての試合がイコールコンディションではない可能性があるけれども、がんばった選手に拍手を送る、激励をする象徴としての昇格はそのまま残します。一方で、ある意味、大きな罰と言いますか、競技結果の罰則とも捉えられる降格は、留保しようということです。厳密な議論で言えば、さまざまなコンペティションがイコールではないときに、昇格も降格も封印することは理論上考えられるのですが、我々は選手が目標に向かってがんばる姿を推奨したいと思っておりますし、そういう結果を残した選手には報いていきたいと思うので、こういう状況の中でも昇格は残し、降格は、選手のパフォーマンス以外にもさまざまな要素が盛り込まれている中で、今回に限って降格は行わないと意思決定しました。

実は、これに伴って、さまざまな意思決定をしなければならないことが残されています。昇格あり降格なしと言うルールさえもそがれてしまう可能性があって、いわゆる公式戦が不成立となってしまう。昇格も降格も、それぞれ妥当して動かない試合数がどれくらいなのか、細かなJ2の昇格プレーオフなどは、昇格を残すというのは、競技会として、どのような扱いをするのかなど、競技細則に当たるようなことは25日までに決めていこうとしております。来年21年度は、J1・18クラブよりも増えた状態が想定されることになります。J3は降格がないので今までどおりですが、J2も降格がなく昇格すると言うことで、チーム数がどうなるかというところも想定されますが、すべて詳細については、25日までに今年度の扱いについては決めていこうと思っております。

21年度から、どのタイミングで今の平常な状態に戻すのかも、少し時間をかけて議論していくことになりましたので、今日のところは、最初のステップですが降格をなくしてでも競技会に臨んでいこうと目線合わせができたことが、今日、ご報告できる内容となります。

今回の4つのプロジェクトがありまして①お客様に安心・安全で観戦していただく観戦環境に関するプロジェクト。専門家の意見を反映したプロトコールの作成、これは藤村が担当していますが、その共有。そして②財務的なインパクトがクラブに与える影響等々をケアしていくような財務プロジェクト、この二つのプロジェクトの共有も行われました。

大会日程を考えるプロジェクトと競技の公平性を考える二つのプロジェクトから、私が申し上げた内容が答申されて承認された次第です。今のプロセスではさまざまな議論がありました。4月3日再開であれば、すべての試合ができるわけだから、昇格降格は通常通りという考え方をぎりぎりまで留保したほうがいいのではないかという議論もありました。その一方で日々状況が変わっていく中で、本当ににっちもさっちもいかなかった中で降格なしを出すのではなく、あらかじめ、その考え方を示しておいて、再開をした方がいいのではないかという意見もありましたが、最終的には皆さんの総意で、今回は降格なしを決定した次第でございます。

〔原副理事長よりコメント〕
この競技の日程、競技の公平性のプロジェクトに私も絡んでおりますが、ここはきっても切り離せないという状況です。両方のプロジェクトは一緒に考えられてきました。その中で競技の公平性を、たとえばどこかのチームが急遽無観客になったときに、何試合も続いた場合はどうするのか。それが何試合ならいいのかといった、具体的に細かいところに入っていくと、なかなか決め切れませんでした。そして今、新型コロナウイルス感染症の問題が大変な状況で、なんとしてもJリーグを存続させ、Jクラブを維持・継続をさせていくためには、不公平があっても、できるだけみんなで試合をこなしていくということを考えたときに、昇格は作るとしても、降格という要件をなくしていけば、たとえば「熱が出て2~3人が隔離されて試合ができない」とあるクラブがいったときに、隔離しても試合をしてほしいというのをみんなで共有していかないと、「うちはできません」となると、全クラブが試合をこなせなくなっていきます。

4月3日の再開であれば、まだまだなんとかなるかなといのもありますが、これが2週間後になると、さらに厳しい条件になったり、ある地域だけずっとホームでできなくて、アウェイで試合をしないといけないときに公平なのかと考え出していくと、なかなか難しい状況になりますので、それを踏まえた上で、フットボール検討部会やJリーグの役員会、そして理事会でも議論をさせてもらって、今年に限って、今は、昇格があり降格がないというシステムで戦っていってほしいということを皆さんにも理解をしてもらって、議論をしてきました。簡単な決断ではなかったことは、各クラブの皆さんと話しても感じました。どうしてでもリーグを成り立たせ、できるだけ少々不公平でも「試合をやる」というモチベーションにするためには、細かいことよりも、ここを共有できる。各クラブとも共有してJリーグをやっていく形を作りたかったと言うことで、皆さんにご提案をして理解をしてもらったという次第です。

 

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