明治安田生命Ｊ２リーグは、12日に第11節の11試合が開催される。中2日、3日のペースで行われる5連戦の第2ラウンド。酷暑下でのハードなスケジュールをいかに乗り切っていくのか。各チームは前半戦の正念場を迎えている。
前節、初黒星を喫した長崎はホームに群馬を迎える。徳島相手に3失点を喫した守備の修正がテーマとなるだろう。群馬は前節、北九州に敗れ、最下位から抜け出せなかった。首位チーム相手にいかなる戦いを見せるのか。エースの大前 元紀にかかる期待は大きい。
長崎に初黒星をつけ、2位に浮上した徳島は、町田の本拠地に乗り込む。2試合連続ゴール中の垣田 裕暉が今節もキープレーヤーとなるだろう。町田は千葉に敗れ、2連敗。2試合連続無得点の攻撃陣の奮起が求められる。
北九州は4連勝で3位に浮上。4戦連発中のディサロ 燦シルヴァーノが注目選手となる。対する金沢は前節、3点のビハインドを跳ね返し、愛媛に逆転勝利を収めた。こちらはすでに6得点を決めているルカオのパフォーマンスがカギを握りそうだ。
ともに昇格候補に挙げられる大宮vs磐田の一戦も興味深い。大宮は前節、新潟と引き分け、連勝がストップ。守備の安定は保たれているだけに、複数得点を奪えない攻撃パターンの多様性が求められる。磐田は2連勝と復調の気配を見せる。前節、開幕戦以来となるゴールを決めた小川 航基にかかる期待は大きい。
京都は2連勝と調子を上げている。前節は打ち合いを制し、山形を4-3で撃破した。4得点を挙げ勝利の立役者となったピーター ウタカだが、すでに36歳。連戦のなかでこのエースの起用法がカギを握るだろう。対する水戸は、前節岡山に1-3と完敗。攻撃スタイルが浸透する一方、ここ3試合で7失点を喫する守備の整備が急務となっている。
新潟はホームに山口を迎える。7試合負けなしと安定感はあるものの、ここ3試合は勝ち切れていない。先手を奪われる戦いが目立つだけに、とりわけ前半の試合運びがポイントとなりそうだ。山口は4試合勝ちがなく、21位に沈む。攻撃スタイルを標榜するも得点力不足を露呈しており、FW陣が意地を見せたいところだ。
5試合負けなしの甲府は、琉球の本拠地に乗り込む。もっともここ3試合はすべてドロー。リードを守り切れない試合が目立っており、試合の終わらせ方が重要なテーマとなる。対する琉球は2連勝と調子を上げている。頼れるエース、阿部 拓馬が今節も重要な役割を担いそうだ。
福岡はホームに東京Ｖを迎える。5試合負けなしと安定した戦いを続ける。前節は終了間際に追いつき、甲府と引き分けた。その粘り強い戦いを今節にも持ち込みたいところだ。一方の東京Ｖは前節、琉球に惜敗。ボール支配で上回りながらも、ここ4試合でわずか1得点。決定力を欠く攻撃陣に起爆剤が求められるかもしれない。
千葉はホームで松本と対戦。前節は町田に快勝を収め、5試合ぶりに勝点3を手にした。安定したパフォーマンスを続ける田口 泰士がキープレーヤーとなるだろう。松本は4連敗で18位に転落。1年でのＪ１復帰が早くも厳しい状況に追い込まれている。3試合連続で複数失点を喫する守備に加え、得点も奪えていない状態。攻守両面で不安を抱えるなか、布 啓一郎監督の手腕がカギを握りそうだ。
愛媛は前節、3点のリードを守り切れず、金沢に逆転負け。これで7試合勝利なしとなった。隙を見せた守備の修正が何よりも求められるだろう。一方の山形も3-4で京都に敗れている。こちらは8試合勝利なし。ともに勝ち星から見放されている両者だが、好転のきっかけを掴むのは果たしてどちらのチームか。
栃木はホームに岡山を迎える。前節は1-0で山口に競り勝った。これで3試合連続クリーンシートを達成。大宮に次ぐリーグ2位の堅守が、今節も拠り所となるだろう。岡山は前節、水戸に快勝を収め、5試合ぶりの勝利を手にした。2ゴールを決めた上門 知樹が今節もカギを握りそうだ。
■各試合の見どころをチェック
京都vs水戸
大宮vs磐田
千葉vs松本
町田vs徳島
新潟vs山口
愛媛vs山形
福岡vs東京Ｖ
北九州vs金沢
長崎vs群馬
琉球vs甲府
栃木vs岡山
