中2日、3日のハードスケジュールが続く明治安田生命Ｊ２リーグ。今週末には第12節の11試合が開催される。
首位の長崎は、アウェイで山形と対戦。前々節に今季初黒星を喫したものの、前節は群馬に3-1と快勝。今季初ゴールを決めたベテランの玉田 圭司が注目選手となる。一方の山形は、愛媛を下して9試合ぶりに勝点3を手にした。こちらは2試合連続ゴール中の山岸 祐也が今節も重要な役割を担うだろう。
3連勝で2位の徳島はアウェイで甲府と対戦。攻守両面でアグレッシブな姿勢は保たれており、その勢いをさらに加速していきそうな気配だ。甲府も6戦負けなしと、安定した戦いを続けている。多くの選手が得点を記録しており、様々な形から点を取れるのが強みと言えそうだ。
北九州は5連勝で3位に浮上。前半戦の台風の目となっている。今節はホームで町田と対戦。池元 友樹、髙橋 大悟、町野 修斗、ディサロ 燦シルヴァーノら好調な攻撃陣の出来が、6連勝達成のカギを握る。町田は3連敗で15位に転落。3試合連続無得点の攻撃陣の奮起が求められる。
4位の大宮は山口の本拠地に乗り込む。4試合負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。先手を奪いながらも勝利を手にできていないだけに、リード時の試合運びがポイントとなりそうだ。山口は5試合勝利がなく、現在は2連敗中。得点力に課題を抱えるなか、調子を上げてきた浮田 健誠にかかる期待は大きい。
5位の京都はアウェイで金沢と対戦。前節は水戸と引き分け、3連勝はならず。増えつつある失点の減少が重要なテーマとなるだろう。金沢は北九州に敗れ、浮上の好機を逸している。リーグ2位タイの得点力が備わるなか、ここ3試合で8失点を喫する守備の安定を実現したい。
新潟は8試合負けなしで、6位に浮上。今節はアウェイで岡山と対戦する。前節は久しぶりに複数得点を記録。2試合連続ゴール中のロメロ フランクが今節もカギを握りそうだ。岡山は16位と不調が続く。前節も栃木に1-2で競り負けた。終了間際の失点で敗れただけに、試合の終わらせ方がテーマとなる。
磐田と千葉の名門対決も、今節の注目となる。前者は4戦負けなし、後者は2連勝と共に良い状態でこの試合を迎える。磐田は好調のルキアンのパフォーマンがカギを握るだろう。一方の千葉は、前節、今季初ゴールを記録した佐藤 寿人に注目が集まる。
栃木は4戦負けなしで9位に浮上。今節はホームに愛媛を迎える。この4試合でわずか1失点。自慢の堅守が今節も勝点3を手にするための重要なファクターとなる。愛媛は8戦未勝利で、現在は3連敗中。いずれも1点差の敗戦と勝負弱さを露呈する。終盤まで運動量を保ち、粘り強い戦いを演じたい。
松本はホームで福岡と対戦。現在5連敗と、苦戦が続いている。得点力不足に加え、失点も増加。守備の強度を取り戻すことが、苦境脱出の第一歩となるだろう。一方の福岡も3戦未勝利と、状態はいいとは言えない。前節も東京Ｖに1-3と完敗。立ち上がりの失点で苦しくなっただけに、試合の入り方が重要なテーマとなる。
水戸はホームに東京Ｖを迎える。攻撃は機能しているものの、失点が増えているのは気がかりな点。攻守のバランスをいかに保つのか。秋葉 忠宏監督の手腕がカギを握る。東京Ｖは前節、福岡に快勝を収め、5試合ぶりに勝点3を手にした。2ゴールを奪った佐藤 優平が、今節もキープレーヤーとなりそうだ。
最下位に沈む群馬は、ホームで琉球と対戦。前節は長崎に1-3と完敗を喫した。それでも徐々に得点が奪えるようになってきており、光明は見えつつある。粘り強く相手の攻撃を凌ぎ、田中 稔也ら攻撃陣の爆発を待ちたい。一方の琉球は前節、甲府に敗れ連勝が2でストップ。3試合連続ゴール中の阿部 拓馬にかかる期待は大きい。
■各試合の見どころをチェック
松本vs福岡
岡山vs新潟
北九州vs町田
山形vs長崎
栃木vs愛媛
甲府vs徳島
水戸vs東京Ｖ
群馬vs琉球
金沢vs京都
磐田vs千葉
山口vs大宮
