首位の徳島は6連勝をかけて京都と激突。逆転昇格に向けて負けられない長崎は、2連勝中の千葉の本拠地に乗り込む【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第35節】

明治安田生命Ｊ２リーグは21日、22日に第35節の11試合が開催される。 

首位の徳島はアウェイで京都と対戦。7試合負けなしで、現在は5連勝中。シーズン終盤に来て底力を見せつけている。ここ2試合はともに完封勝利と、強度の高い守備が今節もカギを握りそうだ。一方の京都は3連敗と元気がない。前節は先制しながらも水戸に逆転負け。失点が続く後半の戦い方に課題を覗かせている。

2位の福岡はホームに山形を迎える。前節は山口に完封勝利を収め、2連勝を達成。安定した守備を軸に3連勝を狙う。山形は徳島に競り負け、連勝が2でストップした。チャンスを作りながらも決めきれなかった攻撃陣が意地を見せられるか。

3位の長崎は前節、琉球に競り負け、連勝が4でストップ。福岡との勝点差が5に広がり、逆転昇格に向けて連敗は許されない。今節はアウェイで千葉と対戦。前回対戦で快勝を収めたチームを再び撃破し、昇格争いに踏み止まりたい。対する千葉は2連勝と調子を上げている。ここ2試合で5得点と勢いを増す攻撃陣が、再び爆発するか。

北九州は2連勝で4位に浮上。今節は琉球の本拠地に乗り込む。前節は栃木に1-0と勝利。もっともその試合でディサロ 燦シルヴァーノが負傷交代しており、エースの状態が気がかりだ。琉球は前節、長崎に競り勝ち、上昇ムードにある。決勝ゴールを決めた河合 秀人が今節も重要な役割を担いそうだ。

5位の甲府はホームに磐田を迎える。前節の愛媛戦は中止となり、これが10日ぶりの試合となる。ここ5試合負けがなく、現在は3連勝中。わずかに昇格の可能性を残すなか、2試合連続ゴール中のドゥドゥに今節も期待がかかる。一方の磐田は4試合勝利なし。1年でのＪ１復帰が絶望的となったが、一つでも上の順位を目指したいところ。複数得点を奪い取る迫力を攻撃にもたらしたい。

新潟はアウェイで金沢と対戦。ここ2試合勝ちがなく、前節は千葉に完敗を喫した。隙を見せたセットプレーとカウンターの対応がテーマとなりそうだ。金沢は前節大宮に競り負け、14位に転落。形を作れなかった攻撃面の修正が重要なテーマとなるだろう。

東京Ｖは2連勝で8位に浮上。今節はホームに山口を迎える。ここ2試合で5得点と攻撃陣が好調ながら、2試合連続ゴール中の山下 諒也が今節は出場停止に。代わってピッチに立つ選手が意地を見せられるか。山口は7試合勝利がなく、最下位に沈む。3試合連続ノーゴールの攻撃面のテコ入れが求められそうだ。

栃木はホームに水戸を迎える。前節は北九州に敗れ、これで2連敗となった。直近5試合でわずか1得点と課題は明白。粘り強い守備を保ち、一瞬の隙を突く攻撃に勝機を見出したい。対する水戸は前節、京都に2-1と競り勝った。2ゴールを奪った深堀 隼平のパフォーマンスが今節もカギを握りそうだ。

大宮はホームで町田と対戦。前節は金沢に競り勝ち、連敗を2で食い止めた。1か月半ぶりのホーム勝利の勢いを今節にも持ち込めるか。町田は前節、松本に競り負け、連勝はならなかった。それでも好調の岡田 優希がまたしても結果を出しており、今節もこのストライカーにかかる期待は大きい。

松本はホームに岡山を迎える。前節は町田に2-1と競り勝った。コンスタントに結果を残す塚川 孝輝がキープレーヤーとなりそうだ。岡山は2試合勝利なし。それでも前節は終盤に追いつき、磐田と引き分けている。こちらは高い決定力を誇るイ ヨンジェのパフォーマンスに注目だ。

愛媛vs群馬は下位に沈むチーム同士の対戦に。愛媛は3試合勝ちがなく、前節の甲府戦は新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が出たことから中止となっている。厳しい状況のなか、チーム一丸となってこの苦境を乗り越えたい。対する群馬も3連敗と苦戦が続く。前回対戦で勝利を収めた相手を再び撃破し、好転のきっかけを見出せるか。

■各試合の見どころをチェック
大宮vs町田
千葉vs長崎
甲府vs磐田
金沢vs新潟
京都vs徳島
愛媛vs群馬
福岡vs山形
松本vs岡山
琉球vs北九州
栃木vs水戸
東京Ｖvs山口