Ｊ３の戦いがついに開幕！ 昨季昇格を争った鹿児島と鳥取がいきなり激突。昨季3位の長野は、アウェイで讃岐に挑む【プレビュー：明治安田Ｊ３ 第1節】

Ｊ１、Ｊ２から遅れること2週間、2021年の明治安田生命Ｊ３リーグが14日に開幕する。今季のＪ３は、秋田と相模原がＪ２に昇格した一方、ＪＦＬから宮崎が参入。U-23チームの参加がなくなったことで、昨季から3チーム減の15チームによって争われることとなる。

昨季、昇格にあと一歩に迫った長野は、アウェイで讃岐と対戦。金園 英学らを獲得し、攻撃のバージョンアップに成功。得点力の向上を実現させ、Ｊ２昇格を目指す。一方の讃岐は、昨季は16位と低迷。上野山 信行新監督の下で、再起を図る。

鹿児島vs鳥取は昨季、昇格を争ったチーム同士の対戦に。鹿児島はアーサー パパス新監督を迎え、攻撃スタイルの確立を目指す。最終ラインの補強も実現し、Ｊ２復帰に向けて戦力は整っている。一方の鳥取は、三沢 直人の移籍により攻撃面に不安を残す。2年目の田口 裕也ら若手のさらなる飛躍が、昇格のファクターとなりそうだ。

昨季は8位に終わった熊本は、今治の本拠地に乗り込む。リーグ屈指の攻撃力を備える一方で、課題は守備面。新加入のGK佐藤 優也にかかる期待は大きい。今治は昇格1年目の昨季に7位と躍進。今季も自慢の堅守が戦いのベースとなる。後はいかに得点力を上積みできるか。新加入の東家 聡樹らがそのカギを握る。

岐阜はホームに八戸を迎える。安間 貴義新監督のもとで、攻撃スタイルを標榜。本田 拓也ら各ポジションに実力者を迎え入れ、戦力の上積みも図られた。昨季は6位に終わったが、今季は昇格レースを牽引する存在となれるか。八戸はヘッドコーチから昇格した葛野 昌宏新監督のもとでリスタートを切る。戦力も大きく入れ替わったなか、数多く加入した大卒ルーキーたちのブレイクが求められる。

福島はホームで藤枝と対戦。時崎 悠新監督を迎え、積極果敢なスタイルの実現を目指す。イスマイラ、トカチの強力な前線コンビが、今季も結果を残せるか。藤枝も倉田 安治新監督を迎えた。岩間 雄大、鈴木 惇らとりわけ中盤に実力者を補強。悲願の昇格に向け、十分な戦力を整えている。今季のダークホースとなれるか。

YS横浜は、昨季は17位と大きく低迷した。攻撃力に定評があるものの、リーグワーストとなる66失点を喫した守備力が課題に。宗近 慧らを中心に、組織的な守備を実現したい。富山は昨季まで藤枝を率いた石﨑 信弘監督を迎え入れた。“昇格請負人”と称される指揮官の下、2014年以来となるＪ２復帰を目指す。

ＪＦＬから昇格した宮崎は、記念すべきＪ２初陣をホームで迎える。代 健司、三村 真、宮城 雅史ら、Ｊの舞台を知るベテラン勢が経験不足のチームを牽引するはずだ。その宮崎に挑む岩手は、2年目を迎えた秋田 豊監督のもとで躍進を狙う。今季も堅い守備がベースとなるが、新戦力の韓 勇太が課題の得点力向上のキーマンとなりそうだ。

■各試合の見どころをチェック
福島vs藤枝
YS横浜vs富山
今治vs熊本
宮崎vs岩手
岐阜vs八戸
讃岐vs長野
鹿児島vs鳥取