
明治安田J1リーグは5月に第14節から19節までが開催された(6月1日開催分も含む)。またAFCチャンピオンズリーグエリートのファイナルステージに進出した川崎F(vs浦和)と横浜FM(vs神戸)の第13節の試合と、クラブワールドカップに出場する浦和の第22節の試合(vsC大阪)も行われた。
5月も鹿島が力を発揮した。11節から続く連勝を7に伸ばすと、18節で横浜FMに敗れたものの、続くG大阪戦ではきっちりと勝利を収めた。6試合中4試合でクリーンシートを達成するなど、1点差をモノにする勝負強さが光った。
京都はエースのラファエル エリアスを負傷で欠いたが、奥川 雅也ら他の攻撃陣が奮起し、3勝を挙げて2位に浮上。8試合を戦った浦和はハードスケジュールの中で3勝3分2敗と粘り強く戦い抜き、3位に順位を上げてクラブワールドカップに臨むこととなった。
5節以降は負けなしを続けていた柏は5月に入っても3連勝と勢いは止まらなかったが、17節に町田に敗れると、そこから3試合勝利なし。3失点を二度喫するなど、守備の安定感が失われつつある。4月に4連敗を喫した広島は、5月に入って5連勝を達成。前月終了時の12位から一気に5位に浮上した。神戸は4勝3敗と出入りの激しい1か月となったが、大迫 勇也が復調したのをはじめ、得点力が蘇ってきた印象だ。
ACLEの戦いを終えた川崎Fは16節で首位の鹿島に敗れたものの、その後は3勝2分と負けがなく、上位争いに顔を出してきた。
5月に最多勝点を獲得したのはC大阪だ。7試合を戦い、5勝1分1敗で16ポイントを上積みした。3得点以上を三度記録するなど圧巻の攻撃力を示し、前月終了時の15位から8位にまで順位を上げている。健闘を見せていた清水は、5月は1勝しか挙げられず、9位に転落。同じく1勝にとどまった町田と岡山も、それぞれ10位と11位に順位を下げた。
下位に目を向けると、3勝3分と無敗で乗り切った名古屋が降格圏を脱出し、14位に浮上。逆にひとつの勝利も挙げられなかった福岡は6位から15位にまで転落した。苦戦を強いられていた横浜FMは5月に入っても結果を出せず、10節から続く連敗を7に伸ばした。しかし18節に首位の鹿島を撃破すると、続く町田戦でも快勝。いまだ最下位に沈んでいるものの、ここからの巻き返しを予感させる戦いを示した。