2025年10月24日(金) 16:10
優勝に向けて突き進む鹿島は3位の京都との直接対決に挑む。降格危機の新潟と湘南は奇跡を起こせるか【プレビュー:明治安田J1 第35節】
明治安田J1リーグは25日と26日に第35節の10試合が開催される。
今節の注目は京都と鹿島の上位対決だ。勝点5差で首位の鹿島を追いかける3位の京都にとっては、逆転優勝のために勝利が必須となる。
京都は前節、湘南と引き分け、4試合負けなしとしたが、うち3つがドローと勝ち切れない試合が目立つ。もっとも数的不利に陥りながらも終了間際に追いついた粘り強さは称賛に値するだろう。2戦連発の須貝 英大が昨季まで所属した古巣相手に大仕事をやってのけるか。対する鹿島は神戸と引き分け、11試合負けなしながら、2試合連続のドローとなった。守備の安定感は備わるだけに、求められるのは決定力。エースのレオ セアラにかかる期待は大きい。4月に行われた前回対戦では京都が4-3と撃ち合いを制したが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
鹿島を3ポイント差で追いかける2位の柏はホームに横浜FCを迎える。前節はG大阪を5-0で撃破し、2連勝とした。2戦連発の小泉 佳穂が今節も結果を残せるか。横浜FCは名古屋と引き分け、2試合勝利がない。終了間際に追いついた驚異の粘りを今節にも持ち込み、降格圏からの脱出を狙う。

4位の神戸は新潟の本拠地に乗り込む。前節は鹿島とスコアレスドローに終わり、2試合勝利がない。2試合連続で無得点に終わった攻撃陣の奮起が求められる。最下位に沈む新潟は今節、引き分け以下で降格が決定する。勝利しても17位の横浜FMが引き分け以上、もしくは18位の横浜FCが勝利した時点で今季の18位以下が確定する。後のない状況に追い込まれたなか、チーム一丸となった戦いで意地を見せたいところだ。
アウェイで福岡と対戦する湘南も、今節の結果次第で降格が決まる可能性がある。条件は今節、引き分けに終わり、17位の横浜FMが勝利すれば、18位以下が確定することになる。前節は数的優位に立ちながらも、終了間際に追いつかれ、京都とドロー。18試合未勝利と苦しい戦いが続く。先制ゴールを奪った鈴木 章斗がチームを救う活躍を見せられるか。対する福岡は町田と引き分け、連勝はならなかった。過去対戦では13試合連続で負けがない(7勝6分)相性の良い相手を撃破し、13位からの浮上を狙う。
新潟と湘南の命運を握る横浜FMはホームで広島と対戦。前節は浦和に快勝を収め、残留争いから一歩抜け出している。ここ3試合で3ゴールをマークする谷村 海那に今節もかかる期待は大きい。広島はFC東京と引き分け、逆転優勝が厳しくなった。13本のシュートを放ちながらも無得点に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。

浦和vs町田は8位と7位の対戦となる。浦和は前節、横浜FMに完敗を喫し、4試合ぶりの黒星となった。ここ7試合でわずか2得点に留まるなか、マテウス サヴィオら攻撃陣の奮起が何よりも求められる。町田は福岡と引き分け、2試合勝利がない。火曜日に行われたACLEでアジア初勝利を挙げた勢いを、リーグ戦にも持ち込みたいところだ。
FC東京はホームで岡山と対戦。前節は広島と引き分け、3試合勝利がない。リーグデビューを果たした19歳の山口 太陽がチームに勢いをもたらす活躍を見せられるか。岡山はC大阪に敗れ、7試合勝利から遠ざかる。今節はその試合で退場となった守護神のスベンド ブローダーセンが出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手の出来がカギを握るだろう。
清水はホームに東京Vを迎える。前節は川崎Fに敗れ、4試合勝利がない。今季最多の5失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。東京Vは新潟を下し、2連勝と調子を上げている。3試合連続でクリーンシートを達成した堅い守りを軸に、今節も粘り強い戦いを見せるだろう。
名古屋はホームでG大阪と対戦する。前節は横浜FCと引き分け、連勝はならなかった。終了間際の失点で勝ち切れなかっただけに、試合の終わらせ方がテーマとなる。G大阪は柏に大敗を喫し、7試合ぶりの黒星となった。5点を奪われた守備組織の立て直しが求められるだろう。
C大阪はホームに川崎Fを迎える。前節は岡山に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。決勝点を挙げたラファエル ハットンに今節も大きな期待がかかる。川崎Fは清水を撃破し、4戦負けなしとしている。ここ9試合で9ゴールと勢いが止まらない伊藤 達哉が今節も重要な役割を担うはずだ。
■各試合の見どころをチェック
浦和vs町田
柏vs横浜FC
FC東京vs岡山
横浜FMvs広島
清水vs東京V
名古屋vsG大阪
京都vs鹿島
C大阪vs川崎F
新潟vs神戸
福岡vs湘南













