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FUJI XEROX SUPER CUP 2017

清水
清水

昨年のベースにJ1仕様を積み上げ、9位以内を目指す。2トップの得点力がカギに

今季のみどころ

1年間のJ2経験を経てJ1の舞台に戻ってきた清水。小林 伸二監督をはじめとするコーチングスタッフは昨年と変わらず、1年間で積み上げてきたベースをそのまま引き継いで開幕に臨めるのは大きなプラス要素と言える。戦術的な熟成度やチームのまとまり、雰囲気などを見ても、降格した2015年のスタート時よりも格段に良い状況にある。

サッカーのスタイルも昨年と同様で、自分たちで丁寧にポゼッションしながら、突破のスイッチを入れたときは人もボールもハイスピードで動きながら崩していくという攻撃を目指す。サイドバックも積極的に攻め上がり、クロスを中央の鄭 大世らに合わせるという形も武器のひとつだ。

守備のほうは、ボールを奪われたら瞬時に切り替えて奪い返しにいき、そこで取りきれなければ守備組織を整え、ボールの奪いどころを全員で共有しながら追い込んでいくという2段階の守り方。そうした攻守の形は、今季の始動後から昨季の良い面がしっかりと表現できており、2月4日の柏との練習試合では、J1でも十分に通用するという手応えを得た。

監督も選手たちも、やっている方向性に間違いはないという自信を持ち、ケガ人が少し多いことを除けば、開幕への準備は順調に進んでいる。小林監督が新体制会見で口にした「15勝、勝点50以上、9位以内」という目標も、けっして非現実的な数字ではないと考えられる。

ただ、もちろん課題もある。守備では、組織力には自信を持っているが、1対1の個人の戦いになったときに、どれだけJ1の強力なFW陣を抑えきれるかというところ。自分たちにミスが出れば、そういう局面も当然出てくるので、そこで新加入のGK六反 勇治を含めた守備陣がどれだけ踏ん張れるかという部分が見どころとなる。

その意味では、新たに獲得したカヌと加入予定のフレイレというブラジル人選手2人の能力にも注目したい。2人とも高さは申し分なく、フレイレはボランチとしての起用が有力で、DFラインの前でハイボールや相手の突破を跳ね返す力に期待したい。また、セットプレーの攻撃でも2人の助っ人は期待が持てる存在で、野津田 岳人の左足のキックとうまくかみ合えば、新たな武器となる可能性がある。

攻撃の課題としては、鄭の得点力は計算できるが、彼以外の選手がどれだけ点を取れるかというところ。つまり大宮に移籍した大前 元紀(昨季はJ2で18得点)の穴が埋まるかどうかという点だ。

チャンスメイクという面では、成長著しい新たな10番・白崎凌兵を中心に、昨年よりグレードアップできる可能性が高い。それを生かして金子 翔太と北川 航也の若い2人で合わせて10点以上取れれば、大前の穴は十分埋まるはずであり、それだけのポテンシャルを彼らは持っている。

だが、そこは始まってみなければわからないところ。新たに外国籍FWを獲得する可能性も残っており、2トップの決定力という部分がチームの成績自体もかなり左右することになるだろう。

Reported by 前島 芳雄

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