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【キャンプレポート2004】市原、熊本キャンプレポート(04.02.17)

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13日から熊本県総合運動公園でキャンプ中のジェフユナイテッド市原。

 様々な施設が複合している運動公園。ハイキングが出来る裏山もある。昨日の午前練習では、その裏山を30分かけてランニングするなど、自然を満喫しながらトレーニングを行っている。

 そんなチームを率いるのは、昨年話題をさらったあの「オシム監督」だ。当然、周囲のチームにかける期待も大きい。オシム監督は「去年は去年」と前置きしながらも、「今季は1年目の成績を見て周囲は期待する。だからこそ2年目の実績を確固たるものにしたい。」と強化に自信を覗かせる。だが、チームの現状については「主力が抜けてどうカバー出来るのか。今のジェフにはクオリティーの高い選手はいない。それはこのチームに代表候補が一人もいないことからも分かるだろう」と厳しい現実も付け加えた。

 オシム監督曰く、今季は若くて伸びしろのある選手を重点的に獲ったという。昨年までの3年間でチームを優勝争いに食い込むチームに育てるという目標は達成された。これからは強豪の一角としてタイトルをものにする新たな目標に向かって改革がスタートした。

 そんな中、その改革の成果を見る絶好の機会、大宮アルディージャとの練習試合が行われた。だが、キャンプの疲労からか、前半はパスがなかなか通らず、攻撃もままにならない。一番後ろから展開を見つめる櫛野選手からも激しく激が飛んでいた。

 後半になると、一時キャンプを離れていた林選手が合流し、ようやく流れが変わる。この時の布陣はツートップに巻、林。ツートップの一角を担っていた羽生選手がトップ下へ。ウイングバックを担当していた坂本選手がディフェンスラインに入るなど、ポジションが前半と大きく入れ替わった。

 これがピタリとはまる。まもなく、右サイドの山岸がドリブルで突破。そこからのクロスを巻が押し込み一点目。その後、林もゴールを決めるなど、前半と比べるとチームは見違える様に良くなった。

 林選手とコンビを組んだ巻選手も「前半はなかなかリズムがつかめなかった。途中から良いリズムになったと思う。林との2トップは何度もやっているのでやりやすい。」と試合を振り返った。今季、主力だったチェ・ヨンス選手が抜け、彼にかかる期待は大きい。しかし、「自分のプレーはどっちかというと泥臭いシュート。気負わずチームを助ける得点を決めたい」と淡々と抱負を語っていた。

 さて、林選手に待望の長男が生まれた。昨日14日急遽千葉に戻り、わずか12時間の滞在でまた熊本に戻ってきた。「熊本に着いたのは12時過ぎ。そのままバスに乗せられてあっという間にグラウンドに立っていた。正直ハードすぎて辛いですよ。」とハードスケジュールながらも、長男が誕生した喜びも含め、満面の笑みで話してくれた。

 名前はまだ秘密とのこと。「父親としての自覚もあるし、家族を養うためにも頑張りたい」と語る彼は、今月29日に行なわれる「ちばぎんカップ」でシュートを決めた場合、メンバーと一緒にゆりかごダンスを見せてくれるという。「ちばぎんカップ」にゆりかごパフォーマンスを見にきてみてはいかが?

2004.2.15 Reported by 柴田愛子
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