8月8日(日)J2 26節 湘南 vs 札幌(19:00KICK OFF/平塚)
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言うなれば“兄弟対決”である。昨年、ジュビロ磐田を天皇杯優勝に導き、今季からコンサドーレ札幌を指揮する柳下正明監督と、第2クールをもって退任した湘南ベルマーレの山田松市前監督はかつて、ヤマハ発動機そして磐田で指導者としてともに同じ道を歩む同志だった。山田の後を引き継いだ望月達也監督代行も、磐田でサテライトコーチやユース監督を歴任、その指導は紛れもなく山田の遺伝子を受け継いでいる。
ここまで下位に低迷し苦しんでいる両チームの共通点は多い。まず若手選手中心であるということ。それはすなわち、チームが発展の途上にあることも意味する。開幕前、今シーズンの目標を柳下監督(札幌)が5位、山田前監督(湘南)が4位と掲げたのも、長期の育成を視野に入れてのことだった。
共通点は、両者の指導論にも及ぶ。柳下監督が標榜する「アクションサッカー」は、昨年までのカウンターに頼るスタイルとはうって変わり、ボールポゼッションを高め、攻守にわたり自分たちから動き出して仕掛ける攻撃的サッカーである。望月、すなわち山田が昨シーズンから取り組んでいるのも、「相手の長所を消しながらボールをいかに奪い、どう攻撃するか」。表現こそ違えど、選手自身の判断で状況を打開することを求め、攻守の切り替えの後の対応を重視している点は同じといえよう。
さて、第26節である。札幌は後半戦の巻き返しを図るも、ここまで2分け1敗と躓き、最下位に甘んじている。ただ救いなのは、FWの相川達也と堀井岳也が得点を決めていることだろう。勝利に結びついてはいないが、まずはゴールすることが勝ち点を奪うためには必要不可欠だ。選手たちの戦術理解度も試合を重ねるごとに増している。課題としてはミスをなくし、90分間集中力を維持することがいま、チームに求められている。
一方、ホームで迎え撃つ湘南ベルマーレは、第3クールに入り1勝2敗と負け越してはいるが、内容の充実度からチームの士気は高い。第24節の鳥栖戦では絶えず主導権を握り、また決めるべき場面でゴールを奪い、3-0という圧勝を演じている。続く川崎とのアウェイマッチも敗れはしたものの、球際でも引けをとらないプレーで首位を独走するチームを相手に互角以上の戦いを見せた。「去年から取り組んでいることが実となりつつある」と、望月監督代行も話すように、数字には表れない手ごたえを感じている。
過去2試合は2分けと、両チームの直接対決にはまだ勝敗はついていない。長期を見据えたチームづくりの成果が先に結果として表れるのはどちらか。キックオフの笛と同時に、対決の火ぶたは切って落とされる。
以上
2004.8.7 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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