8月8日(日)J2 26節 仙台 vs 川崎F(19:00KICK OFF/仙台)
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仙台という街にとって8月は、何といっても仙台七夕祭り。市民にとって8月の風物詩であるこの祭りの期間中、仙台駅前から続くアーケードは色とりどりの七夕飾りで満たされ、その下は観光客で溢れ返る。ここ数年来、ベガルタ仙台もこの祭りの時期に合わせて、ホームゲームを必ず開催している。七夕とフットボール、2つの「祭」を一度に堪能できるのだから、アウェイクラブのサポーターにとっても、きっと楽しい旅になるに違いない。
今年、この時期に仙台で行われるのは、首位を独走する川崎Fとの対戦。七夕祭りの最終日でもある8月8日の19時、仙台スタジアムで行われる。
第25節までを終了して、川崎Fの総得点56はリーグ最多。そして、仙台の総失点40もまたJ2の11位・12位に沈んでいる湘南・札幌と並んでリーグ最多。ここまでのスタッツだけを見れば、この試合は「川崎Fの攻撃力vs仙台の守備力」ということになる。だが、後半戦の仙台戦を見た者ならば、相手に攻め込まれている時の仙台に、前半戦にはなかった「落ち着き」が見られることに気づいているに違いない。
仙台に「落ち着き」をもたらした主は、新加入のマケドニア人DFセドロスキー。言葉の壁など様々な問題を抱えていたとはいえ、最後まで安定感をもたらすことができなかったガスパル(22節終了後に退団)に比べ、セドロスキーのプレーには安定感がある。守備は良い意味で「定石どおり」。ストッパーの一角が前へつり出される、そこにパスを通される、しかしセドロスキーが無理なくパスをカット…というシーンが、彼の登場後は何度も見られた。相手FWとの1対1にも決して慌てないし、ゴール前へのハイボールなどの対処も彼が得意とするところだ。
そんな彼が後ろで守ってくれるのだ。森川や根引のストッパー陣もパフォーマンスを向上させないわけがない。GK高桑も好調を維持。仙台の守備ユニットに、今や大崩れしていた序盤戦の面影はない。
一方、川崎Fの攻撃陣も序盤の好調を維持し、今に至っている。マルクスこそ、出場停止の1試合を含めれば5試合連続でゴールに見放されているが、ジュニーニョ、我那覇、それからアウグストの3人がその5試合で12ゴールとマルクスの停滞を埋めており、トータルの攻撃力はなお健在といえるだろう。
ただ気になるのは、彼ら主要な攻撃陣が激しいマンマークを受けた時の成績。これまで川崎Fが喫した3敗の内訳は、仙台、山形、鳥栖。そのうち(当時の)仙台と鳥栖に関しては「一人一殺」のマンマークを90分間こなし通した上で勝ち取った勝利だった。「世界的に見ても、マンツーマンは時代遅れのやり方だ」とはベルデニック監督の言葉。現在の仙台は、その言葉どおりシーズン序盤のガチガチなマンツーマン戦術から、ゾーン守備への移行を長い時間をかけて行なっている。しかし川崎F戦に向けて、ベルデニック監督は「3バックと守備的ハーフの1人が、相手の3人(マルクス、ジュニーニョ、我那覇)に対してしっかりつけるかが重要。要所要所では、最後まで相手を追っていくことも必要になるだろう」と語る。川崎FのFW3選手に対して、仙台の守備陣は各々の持つ技術、身体能力、精神力を総動員させ「一人一殺」の覚悟で向かっていくに違いない。
おそらくこの試合、前線の力では川崎Fに分がある。どちらかといえば仙台ゴール前でボールの動く時間が多いだろう。だが、川崎Fが今季初黒星を喫したのは、前回の仙台スタジアム(4/3 第4節)。早い時間にゴールを奪わないと、川崎Fはあの時の「トラウマ」からくる焦りとも戦うことになるかもしれない。さらに、何度も言うが現在の仙台はあの時より守備が確実に安定しているのだ。
川崎Fの誇る「最強の攻撃陣」vs仙台の「急成長した守備陣」の対決は、きっと見る者の胸を熱くさせること請け合いである。
以上
2004.8.7 Reported by 佐々木聡
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第26節 仙台 vs 川崎F プレビュー】安定感の増した仙台守備陣が川崎Fの強力FWに挑む!(04.08.08)
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