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【J2:第26節 水戸 vs 横浜FC レポート】水戸のペースで進んだ試合は、ドロー決着。(04.08.09)

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8月8日(日) 2004 J2リーグ戦 第26節
水戸 1 - 1 横浜FC (19:00/笠松/2,417人)
得点者:'14 臼井幸平(横浜FC)、'53 小林康剛(水戸)

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前半14分。横浜FCのボランチ、マシューの、50mに及ぼうかという長いサイドチェンジのボールが水戸のルーキー小椋祥平の頭を越えた。

「小椋個人の今まで高校レベルでやってきた感覚の違いだと思います。マシューが逆サイドにパスを出す。そのロングボールに対して『蹴ってから動いても間に合う』という感じで動いてた。ところがプロになるとモーションに入った瞬間に移動しないと確実にパスが通ってしまう」(水戸:前田監督)

前半、ルーキー小椋は全く同じ形で何本かパスを通された。その小椋の守備面での問題を、水戸の前田秀樹監督はそう振り返った。

前半14分のプレーで小椋は、自分の背後に走り込んだ臼井幸平にロングパスを通されると、そこで1対1の応対もミスする。自分の得意な形に持ち込めるという理由で臼井がタテに走るだろうと予測したのだ。ところが臼井は中に切れ込んできた。臼井は小椋を置き去りにすると、そのまま強引にシュートを放った。

「あの失点の場面は、ぼくの足に当たってコースが変わってしまった。当たってなければGKがキャッチできたと思います」(水戸:森直樹選手)

そう悔しがる森直樹の足をかすめたシュートが、水戸のゴールネットを揺らした。試合後、反省しきりの小椋だったが、その一方でハーフタイムに前田監督から受けた指示に従い、後半はきっちりと修正を施していた。18歳という若さが故の高い順応性を見せて、小椋が一つ経験を身につけた。

横浜FCがペースを握った前半から一転して、後半は水戸のペースとなる。

「ほとんど相手には仕事をさせなかったので、そういう意味では満足はしています」と胸を張る前田監督。後半の立ち上がり直後の8分に右サイドの関隆倫からのクロスを、小林康剛がヘディングで合わせて水戸が同点に追いつく。この後半の早い時間の得点によって、水戸が余裕を持って試合のペースをつかんだ。ここから試合は水戸のチャンスが連続したが、最後の詰めの甘さもあって勝ち越しゴールは奪えなかった。

「こういう試合展開になるだろうということはミーティングで話して、案の定その通りになった。そこがうまくいったんですが、最後の決定的なところで点が取れなかった。そこですね」(水戸:前田監督)。一方の横浜FCのリトバルスキー監督は「妥当な結果ではないでしょうか」と試合を評価している。

水戸にしてみれば、勝てるチャンスをものにできなかった悔しさが残る試合だった。この結果、19節の大宮戦から8試合連続で白星を挙げられない状況だ。選手たちからは「いい加減勝たないと」と異口同音のコメントが聞かれた。

ホームゲームが続く水戸の次節の相手は、勝利から見放されるきっかけとなった大宮だ。第1クールのホームゲームでは2-0で勝利した相手だけに、ここで9試合ぶりの勝利を奪っておきたいところだ。一方の横浜FCは、三ツ沢に甲府を迎え撃つ。タフな相手だけに、熱戦を期待したい。

以上

2004.8.9 Reported by 江藤高志
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