4月5日(水) 2006 J2リーグ戦 第7節
仙台 3 - 0 鳥栖 (19:04/ユアスタ/11,431人)
得点者:'43 磯崎敬太(仙台)、'78 菅井直樹(仙台)、'89 ロペス(仙台)
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試合の序盤からゲームを支配したのはアウェーの鳥栖。しっかりとショートパスを回し、選手個々の出足だけは悪くなかった仙台のプレスを巧みにいなしながら、サイドをえぐってくる。特に前節、神戸の朴に対して守勢一方になってしまった磯崎が、続けて安定感を欠く出来でスタートした仙台の左サイド、つまり鳥栖の右サイドは、鳥栖にとって攻めの基点の一つとなっていた。
ところが、前節の神戸戦では後半まで点火を待たざるを得なかった仙台のエンジンが、今節は前半の30分過ぎから回り始めた。中盤に降りてきたロペスに対してのプレスが、ここ数節の対戦相手に比べ緩かったことも幸いして、仙台はこの時間あたりから第2節(仙台にとっての開幕戦)の徳島戦を彷彿とさせるようなカウンター攻撃が出始める。
さらに、これまでの仙台の攻撃と決定的に違う部分が一つあった。それはこれらの攻撃が決してブラジルトリオ任せではなかったこと。梁、熊林もしっかりと組み立ての段階に参加。右サイドバックのはずの菅井は最前線に頻繁に顔を出し、35分にはDFライン裏に入り込んだその菅井に対してロペスが完璧なスルーパスを放つなど、双方に「使う者、使われる者」の関係が構築されている、誰もが理想として描いていた光景がまだ荒削りではあるが見え隠れしていたのだ。
そして先制点がその仙台に、少しだけラッキーな形で転がり込む。中央の長い距離をドリブルで突破したロペスが、鳥栖DF飯尾に倒される。このFKからの展開は相手のクリアにあうが、それによって得たCK。梁が放ったボールに、ロペスや鳥栖GK浅井が群がるが、誰も触れずに流れてきたボールが、軌道の先で待っていた磯崎の顔面に当たり、ゴールマウスをくぐった。43分、仙台が先制。
このゴールが効いてか、後半は仙台も対等以上にチャンスを掴む。「先制点を取れば負けない」とよく言われる理由を検証すれば「(失点によって)相手に前がかりの状態を強いるため、自ずとマークが緩み、自慢の攻撃陣がさらに効果を発揮する」ということになるが、今節はまさにそれだった。
さらに鳥栖にとって悪かったのは、77分、金裕晋がチアゴ ネーヴィスへのタックルによって一発退場(金裕晋は直前にも、梁へのタックルで主審から注意を受けていたため、こうした厳しいジャッジになったかと思われる)。鳥栖がその修正を試みる暇も与えない形で、仙台は直後のFKから素早く繋ぎ、守備の枚数が致命的に欠けていた鳥栖ゴール前のボルジェスへ。足下でしっかりキープした後、ボルジェスは右サイドを駆け上がってきた菅井へ完璧な「落とし」。菅井はそれを強く蹴り込むのみだった。菅井のプロ初ゴールが、仙台を一気に勝利に近づける2点目となった。
2点のビハインドを負った鳥栖も、左サイドに蒲原、トップに鈴木を投入し反撃に出るが、ただでさえ前がかりな上に数的不利から急造の3バックとなったDFラインには、如何ともしがたい大穴が…。とはいえ、ここぞとばかりにカウンターで鳥栖ゴールを襲う仙台も、ペナルティエリア付近で精度を欠く。それでも最後は後半ロスタイム、ロペスが力強い突破でゴール左から侵入、GKとの1対1からシュートを流し込み3‐0と勝負を決めた。
鳥栖は中盤にテクニシャンが揃い、今日のようにしっかりとゲームを作る力は、チーム全体として持っている。にもかかわらず、ペースを握れている時間帯で数字を残せないのは、あと一歩の精度が理由か。センタリング、フリーでのシュート。その一つ一つで精度を上げていけば、チームとしてやっていることは決して間違いではないのだから、一気に順位表を駆け上がることも考えられる。
そして仙台は、遅ればせながら今シーズン考えていた「理想的なチーム」になりつつあるか。破壊力は間違いなくリーグトップのブラジルトリオと、その後方を固める選手たちがかみ合うとどうなるか。その答えを、前線へのマークが比較的緩く、さらに数的有利も得るという有利な状況で体験することが出来たのは大きい。ひょっとすると今日の鳥栖は、まだうとうとしていた仙台を「起こしてしまった」かもしれない。
以上
2006.04.05 Reported by 佐々木聡
J’s GOALニュース
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