6月3日(土)J2 第19節 仙台 vs 徳島(14:00KICK OFF/ユアスタ)
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仙台はあいにく、木曜日の練習を非公開とした。だがこの練習を眺めていると、期待を抱くサポーターに見せられないのがとても残念と思えるほど、現在の仙台、特に攻撃陣には充実感がみなぎっている。
中でも前線のブラジルトリオは、それぞれが来日後としては最高の状態と表現してよいほどの仕上がりだ。前節2ゴール1アシストのロペス、同じく1ゴール1アシストのチアゴ、そして前節こそ梁へのアシストのみに終わったが、前々節の草津戦ではクラブ5年ぶりとなるハットトリックをマークしたボルジェス。3人各々のフォームは、それぞれが猛威を振るった開幕戦のそれと比べても際立っている。徳島サポーターならば嫌でも覚えているだろう『あの』開幕戦よりも、である。
そんな仙台にさらに吹く追い風が、予想を超えるスピードで復帰した菅井の存在だ。16節草津戦で負傷し、右足太ももの肉離れで全治2週間と診断されていたはずの菅井が「ドクターからも早いと言われた」という驚異的な回復力で、元々出場停止だった1試合の休みを経た今、早くもピッチに戻ってきたのだ。「累積警告がなくなって、カードを気にせずアグレッシブにいけると思う。まだ80パーセントくらいの仕上がりだが、少しの接触プレーならば、筋肉も回復してきたし大丈夫」と菅井。相手の左サイドに大外から回りこみ、逆サイドからのボールにゴール前で合わせるパターンで今季すでに5ゴールを決めている、名実ともに『第4のFW』といえるこのSBの存在は、徳島守備陣にさらなる恐怖を与えるに違いない。
怖さを与えられる選手は、彼らだけではない。中盤のバランス役として、これまでは前の3人のフォローに徹していた感のある梁と熊林も、前節そろってゴールを決めた。中でも開始10分の梁の得点は、ボルジェスにマークが集中してぽっかり空いたゴール正面のスペースに上手く入り込み、そのボルジェスからのアシストを受けてのものという、ブラジル人を囮にして他の選手がフィニッシュを決める見事な形だった。
たまに仙台のチームを「ブラジル人選手頼み」と評す論調があり、実際、開幕戦の頃の攻撃はその通りだったかもしれないが、今その光景は変わりつつある。確かに、ブラジル人たちが大きな比重で、攻撃に絡んでいることは事実だが、彼らだけ抑えればどうにかできるチームでは確実になくなってきている。それを証明するためにも、誰でもどこからでもフィニッシュに絡める魅惑の攻撃を、この徳島戦で仙台は披露したい。
ちなみに「48試合もあるので、形にバリエーションを持たせたい」と以前から語っていたサンタナ監督は、この木曜日の紅白戦で『あっ』と驚く、そして考えただけで楽しくなるような攻撃的フォーメーションを試していた。ただここでその詳細は伏せておこう。でないとサンタナ監督に怒られてしまう。もし当日の試合でそれが使われれば、改めて言及したい。
一方、徳島は状況としてとても厳しい。前節、草津に勝利してホームで連勝、7節ぶりに最下位を脱出したが、その前節でも同点ゴールを決めていたジョルジーニョがよりによって負傷で離脱。さらに連勝のきっかけといえた3ボランチを中央で束ねていた秋葉が出場停止で仙台戦には出られないなど、選手が戻ってきた仙台とは対照的なチーム状況にある。
となると徳島は、3ボランチと共に採用した2トップへのロングボール攻撃に活路を見出したい。第2節の前回対決では、1トップの小林めがけてのボールはことごとく白井が弾き返していたが、今回ターゲットを務めるのはおそらく羽地。昨年の仙台戦では羽地の活躍が何度か見られただけに、徳島としてはその再来を期待するところ。
またこの前回対決では、スコアこそ仙台の圧勝だったが、仙台はサイドからのクロスに対してのチェックがルーズになり、徳島に簡単に放り込まれる場面が頻繁にあった。現在の仙台も、両SBが攻撃的ということは変わらないため、徳島が再びつけこむ余地がそこにあるかもしれない。徳島側の視点で考えると(開幕戦にも不在だったが)「もし片岡が健在ならば・・・」という思いもあるだろうし、3ボランチシステムでサイドの基点が低くなってしまうことからなかなか難しいこととは思うが、ロングボールが手詰まりになった時に、打開策の一つとなりえる可能性はある。
中立の目線で見れば、(昨年徳島が1勝1分と仙台のホームで敗れていないという記録をもってしても)やはり状況として有利なのは仙台か。
しかしサンタナ監督は語る。「周囲はオッズを『10−1』とつけるだろう。でもオッズで試合に勝てるわけではないし、こういう『勝たないといけない』という責任が一段と増すゲームが最も難しく、心配だ」。
自らが「本命」であることを、仙台はこの試合で知らしめたい。サッカーに「テッパン」はないことを、徳島は証明したい。互いの思惑、勝るのは?
以上
2006.06.02 Reported by 佐々木 聡
J’s GOALニュース
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