今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第43節 横浜FC vs 仙台】レポート:「よそ行き」のサッカーをしてしまった仙台を、詰めの甘い横浜FCが追いつめられず。両チームにとって痛恨のドロー。(08.11.22)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月22日(土) 2008 J2リーグ戦 第43節
横浜FC 2 - 2 仙台 (14:03/ニッパ球/9,102人)
得点者:12' 根占真伍(横浜FC)、48' 平瀬智行(仙台)、60' 根占真伍(横浜FC)、89' 中原貴之(仙台)
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -
ウルトラフォトクイズ
----------
 横浜FCは「勝てるチームへの脱皮」のため、仙台は「2位でのJ1昇格内定」のため、勝点3だけが求められるこの試合。しかし、横浜FCは詰めの甘さという従来の課題を解決することなく、仙台は昇格争いの中の迷いの中で、勝点3を取り逃がす試合となった。

 「序盤は良い入り方ができた」と手倉森誠監督が語るように、立ち上がりから仙台が主導権を握る。高い位置を取っているわけではないものの、中盤の競り合いを仙台が制すると、横浜FCがクリアしたボールも拾い一方的に仙台がボールを支配する展開となる。しかし「この時間のセットプレーをフィニッシュで終われなかった」(手倉森監督)仙台は、一瞬の気の弛みから12分に先制点を与えることになる。仙台が最終ラインに戻したボールの処理を誤り、クリア気味にロングボールを蹴る。このクリアボールを受けた関口訓充から三浦淳宏がボールを奪うと、左裏へ走った難波へパスを送る。難波がクロスを上げると、御給匠がフリーでヘディングシュート。こぼれ球を根占真伍が押し込む。「固くなってはいないが、DFラインで消極的なプレーもあった」と千葉直樹は振り返るが、簡単にプレーできるところでの判断ミスで先制点を与える。

この得点を機に、仙台が自らのリズムを失いだす。立ち上がりから2トップへのロングボールを起点としていたが、その傾向が加速。本来の中盤の流動性を基調とした仙台の攻撃は姿を潜め、縦に急ぎすぎる展開となる。言うなれば「よそ行きのサッカー」。それでも、個人の力で何度かチャンスを作るが、「蹴ってきて守りやすかった」(太田宏介)というように、単調な攻撃に終始。一方の横浜FCは、三浦淳宏が持ち前のキープ力を発揮し時間を稼ぐことでスムーズなビルドアップを行う。その上で、御給、難波がポストプレーを完璧にこなすことで、一気に横浜FCペースとなる。しかし、追加点を奪うことはできず前半は1-0で終了する。

 後半立ち上がり、「相手がネジを巻き直すことはわかっていた」と都並敏史監督が語ったように、仙台は再び主導権を握る。「ワイドに攻撃を行うこと」という指示の通り、サイドの高い位置を使う攻撃を展開すると、48分右サイドを突破した関口から上がったクロスに平瀬智行が合わせて同点に追いつく。その前にも、中島がエリゼウを吊り出す動きを見せていたが、このシーンでもエリゼウが関口に応対することで、中央が空き失点につながった。

 この得点後、横浜FC、仙台ともに積極的な展開を見せる。ここで、先に得点を奪ったのは横浜FC。60分、コーナーキックのこぼれ球から太田がクロスを上げると、難波が落とし、詰めた根占がボレーでこの日2点目のゴールを挙げる。勝点3が至上命題の仙台は、2点を取るべく前がかりになる。しかし、時に前線に5人が並ぶ形となるパワープレーは、前線での動き出しのスペースを奪い、前半の単調な攻撃を再現させる形となってしまう。70分ぐらいからは、パワープレーを徹底する仙台に対して、じっくり守りカウンターを狙う横浜FCの構図となる。チャンスはカウンターを有効に生かした横浜FCの方が多く作り出すが、このチャンスを決めきれないと、ロスタイムに仙台の執念が実る。ディフェンスラインからのロングボールが中原貴之に入ると、そのまま反転してシュートを決める。そして、ゲーム2-2のドローで終了する。

 横浜FCにとっては、サッカーの成熟度をそのまま表現できたという意味では、意味のあるゲームだったが、「今季を象徴するような詰めの甘かったゲーム」(都並監督)となった。「高い位置がとれてやりやすかった」(太田)、「プレーしながら楽しさが出てきている」(吉田正樹)と内容に関しては、大きな手応えを得ているだけに、絶対に2-1で試合を終わらせる必要があった。三浦淳宏が「しっかりとキープしてボールを大事にしないと、最後はばたばたする」と述べるように、状況に応じたプレーができること、そして再三の追加点のチャンスを確実に決めることが求められる。

 仙台にとっては、負けゲームを引き分けに持ち込んだとも言える。しかし、勝点3以外は許されない状況で、あわや負けかけた状況、それもチームのサッカーの良さ出なかっただけに、いかに「よそ行きサッカー」から本来のサッカーに戻せるかが今後のポイントだ。戦術的な大きな修正というよりは、「(選手が)俺がやってやろうと思わなければいけないし、これが普段通りということ」(千葉直樹)というように、全員の意思統一が課題となるだろう。

 この日スタジアムを埋めた9,102人のお客さんには、面白い試合となった。試合後の両サポーターの拍手は、その面白さを証明している。残りの2試合でサポーターに勝点6をプレゼントすることを期待したい。

以上

2008.11.22 Reported by 松尾真一郎
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着