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【J2:第13節 岡山 vs 徳島】プレビュー:徳島の動きを封じ込め、攻撃の活路を見出す。岡山が勝利に至る「正解」は幾通りもあるはず!(09.05.04)

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5月5日(火)J2 第13節 岡山 vs 徳島(13:00KICK OFF/岡山
スカパー!生中継 Ch181 12:50〜(解説:佐藤慶明、実況:川崎祐一、リポーター:守口香織)
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「若いチームだから初勝利で勢いに乗れるはず」とFW西野晃平が言うように、第11節の初勝利から3日後、アウェイの熊本戦でも岡山はキレのある動きを見せた。ボールをうまく回して作る攻撃の形と、高い集中力のある守備…、胸のすくような、これぞ岡山が理想とするサッカー! が展開出来ていたのだが、ゲーム終盤にはこぼれ球を拾われ、ロングボールのパスが目立つようになった。凌ぎきれるかと思えた守りでも、後半に失点。最近はこのパターンが増えている。しかし岡山の手塚聡監督は、ゲーム終盤の乱れを、走ったあげくの「疲れ」とは捉えていない。選手一人ひとりが、やるべきことをもっと追求していくことで修正出来る「課題」である、と自信を持っている。何しろ岡山は、スタメンの平均年齢が23歳代と、J2のチームの中でもダントツ若いのだ。

 そんな岡山が今回迎え撃つのは、安定した戦いぶりで勝ちを重ねる徳島。その攻撃には、いくつものバリエーションがある。キーパーソンは、34歳のMF徳重隆明。速攻に持ち込むにも、徐々に裏を突く形を作るにも、徳重のアイデアと技術が生かされている。さらにボランチの倉貫一毅の状況判断と段取り能力も、現在の徳島の好調を支える要因のひとつだ。倉貫が起点となって左右にボールを動かし、チャンスを作って得点したシーンは幾度となくあり、またフィニッシャーとしてのFW羽地登志晃の動きも洗練されている。

 彼らにいかに仕事をさせないか、ということが岡山にとっての最大のポイントとなるゲームだ。そのためには流動的に動き、徳島に攻撃の形をとらせないこと。そしてその鍵を握るのが、ここ数試合、ボランチとして新たな役割を担う喜山康平である。最近、「試合後には声がかれちゃって」という彼は、的確な指示を出して、ゲームをコントロール。ボールを奪い、低いパスを中盤から供給する。同じボランチの小野雄平とのコンビもよく、小野の負担を軽減することで、新たな攻撃の形を作ることができる。

 今まで様々な2トップを試してきた岡山のFWで、現在、ターゲットマンとしての西野、スピードのある武田英明という身長差のあるコンビが機能しつつある。前線からのチェイシング、プレスと、岡山のFWに課せられる仕事は多いが、武田のシュートがスタジアムを湧かせる日は近いだろう。また前節まで4得点の西野だが、彼自身が満点をつけたゴールはまだないはず。シーズン2ケタ得点は当然のこととして、そろそろ彼自身の見せ場を作ってほしい。

 GW連戦のまっただ中のゲーム。とにかく「強い」徳島ではあるが、その動きを封じ込め、岡山が攻撃の活路を見出す方法は幾通りもある。高めに保ったテンションを昇華させる70分以降が見ものだ。

以上

2009.05.03 Reported by 尾原千明
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