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【J1:第10節 京都 vs 横浜FM】プレビュー:渡邉大剛が横浜FMの壁を突き崩すか!?明るさを取り戻した京都がサポーターと共に勝利へと向かう。(09.05.04)

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5月5日(火)J1 第10節 京都 vs 横浜FM(14:00KICK OFF/京都
スカパー!生中継 Ch182 13:50〜(解説:西村昭宏、実況:寺西裕一、リポーター:和田りつ子)
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「しっかりと抑えたい。前線では(渡邉)大剛さんが決めてくれますから」。そう言った水本裕貴の口元が緩む。横浜FMに渡邉大剛の弟、渡邉千真がいることを認識してのリップサービスも含まれている。名古屋戦の翌日、選手の表情は一様に明るかった。

「もちろん反省するところはします。しゃべり(コミュニケーションし)ながら試合も練習もやっています。でもクヨクヨしてもしょうがない」と安藤淳。加藤久監督も「選手は気持の部分で格闘していると思います。ですが、下を向いても何も変わらない。『京都の選手たちはなんであんなにも元気なんだ』と周りから言われるくらい気持ちを常に前に向けることが大事だと、選手にも言っています」。

この日、東城陽には100名を優に超えようかというサポーターが集まった。練習後、笑顔でサインを求める者、真顔で勝利を求める者、それぞれが選手に声をかける。全試合(サテライトの試合も含め)いつも熱い声援を送るサポーター連合のメンバーも「キュウ(加藤久監督)さんに僕らの思いを伝えたくて」と駆けつけていた。
サポーターの思いと共に、京都、横浜FM戦に臨む。

横浜FMは前節、川崎Fに勝利し、連勝の勢いを持って西京極に入る。前節は山瀬功治、坂田大輔が得点を挙げた。速さ、巧さを兼ね備えた攻撃陣。渡邉千真が日本人トップの5得点、山瀬が3点、坂田と狩野健太が2点と計12点を叩き出している。得点で言えば横浜FMは、総得点15点中10点を前半で奪っている。京都DF水本もよく心得ていて「前半をまず0点に抑えること」とポイントを話した。

今節の見どころは渡邉大剛。中澤祐二とのマッチアップの可能性も高い。渡邉大の破壊力が横浜FMの壁をどこまで突き崩すか、大注目だ。渡邉大の今季最大の特徴は爆発的な瞬発力。だがそれは、高い守備力があってだろう。その守備力について加藤監督は入れ替え戦(07年)を引き合いに出し「駒野友一に仕事をさせなかったと思います」と称賛する。
太極拳の要諦をまとめた「拳論」には、蓄えるからこそ大きな力を出せることを説いた「蓄而後発」という言葉があるという。今季、渡邉大剛の爆発的な瞬発力にはこの表現がよく似合う。相手の攻撃を逞しく受け止め、気を蓄えるからこそ、その後に爆発的な攻撃力を発動させることができる。
渡邉大剛自身は「今年は去年と比べて余裕ができている」と話す。気持ちに余裕があるから守備一辺倒でも落ち着いて、機を観ては一気に攻撃へと移行できるのだろう。次のプレーへの欲求が現在のプレーに影響を与えないからこそ、メリハリの利いた動作が生まれるのだ。大剛が中澤の壁を一気に突き崩すところ、大いに期待したい。

チームに結果が出ない状況に、渡邉大剛は「もう一度しっかりと自分たちを見つめなおすことが必要。もう一度原点に帰ること」と話した。原点とは「一人一人がハードワークをすること」とした。
京都の力強さを出すためには、個々の思う課題をチーム全員が共有する必要もあるだろう。個の力を最大限、チームで活かすためには個の抱える課題、思いをチームの課題、思いへと昇華する必要がある。ゲームの流れを左右する中盤の佐藤勇人、安藤淳、林丈統、そして渡邉大剛らの気持ちと思いがどこまで重なるか、そこから生まれる爆発力が前線、守備陣を刺激していくはずだ。「僕自身、周りが見える余裕があるので、今度はチームを助けたい」と渡邉大は話す。もっと具体的に中盤の判断を統一させることができるか、渡邉大の精神面での働きにも期待したい。

京都の速攻は、新潟よりも力強く、鹿島をも突き崩すことができる。あの集中力と力強さで、サポーターと共に横浜FMを突き崩せるか、注目だ。

以上

2009.05.04 Reported by 武田賢宗
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