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【J2:第14節 水戸 vs 湘南】プレビュー:荒田がいようがいまいが、関係ない。攻めろ、かつ、攻めろ、なおも、攻めろ! 水戸の攻撃サッカーが湘南に襲い掛かる。(09.05.08)

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5月9日(土)J2 第14節 水戸 vs 湘南(13:00KICK OFF/水戸
スカパー!生中継 Ch182 12:50〜(解説:前田秀樹、実況:関根信宏、リポーター:高木聖佳)
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その日の練習、木山隆之監督はいつもとは違い、選手たちの中に交じり、ピッチを走り回り、ボールを蹴り合った。汗をかきながら練習場を引き上げてきた木山監督はややさびしげな表情をしながら、こう口にした。「嫌なことは汗をかいて忘れないとね」。

その前日に行われた鳥栖戦で、ここまで得点ランキングトップの9得点を挙げ、水戸の攻撃をけん引してきた荒田智之が骨折。3ヶ月の戦線離脱を余儀なくされることとなった。「(荒田がいないことは)正直、でかいよ」と吉原宏太ですらうつむき加減になるぐらいチームに暗い影が差し込んでいた。水戸の快進撃は荒田負傷とともに終わってしまうのか。そんな不安とともに臨んだ甲府戦だったが、選手たちはチームに降りかかる鬱屈を振り払うかのごとく、たくましい戦いを演じ、勝点1を敵地で獲得。「荒田がいなくても力強く戦っていけるなと感じました」と木山監督が手ごたえを語ったように、荒田不在第一戦目は、水戸が大きな自信を手にする一戦となった。

甲府戦、水戸は荒田の負傷のほか、疲労も考慮して鳥栖戦から先発5人を替えて挑むこととなったが、「選手たちは本当に自分たちの決めたプランを忠実にこなしてくれた」と木山監督が賞賛したように、水戸の掌の上で転がった90分と言える内容であった。水戸は通常の前線からのプレスを基盤にした戦いではなく、「まずは失点しないことが大事だった」(木山監督)という狙い通り、いつもより「DFラインを5m下げて」(木山監督)のカウンターサッカーで活路を見出そうとした。それに甲府のパスサッカーがうまくはまり、インターセプトから鋭いカウンターを繰り出し、甲府ゴールに襲い掛かった。そして68分に吉原からのクロスを途中出場の高崎寛之が頭で合わせて先制。71分にサイドを個人技でこじ開けられ、同点に追いつかれるものの、最後まで甲府と互角の戦いを演じ、引き分けに持ち込んだ。水戸の実情を考えると、勝ちに等しい引き分けと言っていいだろう。「メンバーでサッカーをやっているわけではない」と力強く言い放った高崎の言葉に、確かな自信が込められていた。

大きな勝点1を手に、ホームに戻ってきた水戸。だが、まだ「荒田不在」での本物の自信はついてはいない。前節はあくまでカウンターサッカーが奏功した格好となったが、その姿は水戸の目指すべきものではない。水戸が標榜する攻撃サッカーを貫いて勝利したときこそ、本物の自信がチームにみなぎることとなる。そんなことは当然だろうと言わんばかりの笑みを浮かべながら木山監督は湘南戦に向け、こう断言した。「徹底的に攻撃的にやってやろうと思っています」。

相手は現在リーグ首位を走る湘南。チームの好調を引っ張っているのはアジエルだ。「アジエルは1番危険だし、前を向かせると仕事されてしまうので、チームとしてしっかり抑えないといけない」と村松潤も警戒を促す。それに加え、今節は田原豊が2試合の出場停止から戻ってくることが予想される。田原とアジエルを軸に繰り出す破壊力抜群の攻撃が水戸の守備陣を苦しませることだろう。また、湘南を支えているのは攻撃陣だけではない。チームの屋台骨と言えるのは中盤である。坂本紘司、寺川能人、田村雄三の3人のMFの運動量はハンパではなく、彼らのハードワークと力強さこそが湘南の強さの象徴と言っても過言ではないほどの貢献度を見せている。今節も激しいプレスで水戸の攻撃を寸断してくるに違いない。今節は田村が出場停止だが、チームとしての役割分担ははっきりしており、大崩れすることはないはず。爆発的な攻撃力と中盤の力強さの融合により、湘南は「トータル的にリーグで1番強いチーム」(木山監督)へと変貌を遂げているのだ。

そんな強豪が相手だけに木山監督は「今の力のすべてをぶつける」と意気込みを語る。「湘南戦に攻撃的なサッカーをするために甲府戦ではあのサッカーで戦い、勝点1を獲得してきた。ゴールデンウィーク最後の試合、思い切って行くだけですよ」と木山監督は数日前には考えられないほどの目の輝きを見せた。湘南に攻め勝つことしか頭にないのだろう。

荒田がいようがいまいが、関係ない。水戸のやることはただひとつ。それは攻めること。攻めろ、かつ、攻めろ、なおも、攻めろ!攻めることこそ、水戸の存在意義。水戸の宴は、これからが本番。最高の盛り上がりを見せてくれることだろう。楽しまなきゃ、損だ。

以上

2009.05.08 Reported by 佐藤拓也
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