今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第34節 徳島 vs 仙台】レポート:シュートへの意欲の強さを見せた仙台。それを欠き、攻撃の変化も出せなかった徳島にスコア以上の完勝。(09.08.17)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8月16日(日) 2009 J2リーグ戦 第34節
徳島 0 - 1 仙台 (18:34/鳴門大塚/3,923人)
得点者:28' 梁勇基(仙台)
スカパー!再放送 Ch183 8/17(月)19:00〜(解説:西谷正也、実況:三宅きみひと、リポーター:藤原美佳)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
まず、この一戦で勝敗を分けた直接のものから触れておきたい。それは間違いなくシュートへの意欲の強さ。そして、その強さを明確に表し、決勝点に結び付けたのが仙台であった。

仙台は序盤の流れこそなかなか掴めなかったが、そんな中でも関口訓充やサーレスがミドルレンジから果敢にフィニッシュトライ。わずかでも打てるチャンスと感じた時には、選手たちが積極的にゴールを狙って見せた。すると迎えた28分、梁勇基の示したその姿勢が実を結ぶ。サイドからのシンプルな繋ぎを中央で受けた梁は、徳島守備陣の寄せが甘いと見るや迷わず左足を一振。放たれた低い弾道のシュートは徳島DFの足に当たったものの、結果それによりコースが変わったことで、ボールは徳島GK上野秀章の逆を突きネットへと吸い込まれていった。
さらに仙台は、リードしてからもそうした意欲を一向に弱めない。特に中島裕希はFWの選手らしく、ペナルティエリア付近でボールを受けると、常にシュートをファーストチョイスとしてプレー。人の密集した難しいエリアでも、キレのある反転を仕掛けてゴールを射抜こうと試みていた。

逆に徳島はと言えば、チームとしてそのシュートへの意欲が足りなかったと言わざるを得ないだろう。もちろん、仙台の固い守備になかなかチャンスを作らせてもらえなかった状況はあったし、少しでも確立が高いところまで形をもっていこうとする意図もあったに違いないが、それでも数字としてシュート5本はあまりに寂しすぎる。決してサッカーはシュートの本数を競うスポーツではなく、だからこそ無茶なところからでも打てばいいなどと言うつもりはない。しかし、ほんの一瞬でも可能性を感じた時には個の判断でもっとそれを選んでもいいのではないだろうか。事実、リズムを引き寄せかけていた序盤の時間帯には、何度かその機会があったのだから。

いずれにしても、このゲームは冒頭でも述べた通り、シュートへの意欲の強さがそのまま明暗を分けた戦い。ただ考えると、その部分で見えた差は「シュートを打てば何かが起こる(この一戦でなら、相手に当たってコースが変わったことがゴールインに繋がる)」ことを、仙台がチームとして積み重ねた豊富な経験から知っていたからこそ出たもののように思われる。とすれば、ここでそれを学ばされた徳島はこの苦い体験を次節からの糧にしていかなくてはならない。

そしてもうひとつ、今節で明らかに感じられたチーム全体の違いも、レポートとして触れておく必要があるだろう。もちろん、このゲームの行方にも大いに影響したことだが、おそらくそれは今日の一戦だけに限定される話ではない。組織としてのもっと根本的な違い。何かと言うと、攻撃に絡む選手たちの連動性だ。
今節のプレビューに「攻撃の変化、それを出すための3人目の動きが必要な徳島」という内容を書いたが、今節も徳島はそれを見せることが出来なかった。前線の羽地登志晃、徳重隆明、柿谷曜一朗がやや簡単にボールを失っていたことにより、周囲が思い切った動き出しをし難い戦況ではあったとはいえ、アタッキングサードでの人の動きに活発さはほとんど見られなかったと言えよう。そのため、結果的に仙台守備陣を崩し切ったような形は皆無。敵将・手倉森誠監督にも「もっと積極的に仕掛けてくると思っていたが、やや大人しい感じだった」と評されてしまったが、チームの攻撃が工夫と変化の乏しい現状をまたも露呈してしまったのは間違いない。ボールに対して2人目、3人目が効果的に絡んで、攻めに厚みと変化をもたらしていた仙台との違いを感じずにはいられなかった。

第2クールは、確かに第1クールを上回る勝点を積み上げた。その戦績から判断するなら、今節敗れはしたものの、徳島の第2クールは評価すべきクールだったと言える。だが、「(第2クールは)そんなに悪くないとは思うが、それくらいの成績(8勝4分5敗)だとこの順位(8位)くらいにしかいられない」と美濃部直彦監督が語った通り、満足を得ていいほどのものではないはず。しかも攻撃面は、今節を見ても改善が急務なのは明白だ。徳島は次節(8/23甲府戦)もホームゲームが続くが、それまでの6日間でどこまでその改善をしてくるのか注目される。

対して仙台は久々のアウェイ戦勝利を収め、今節他の上位陣が軒並み崩れたことで昇格圏内の2位へと浮上した。さらに「本当に守備も攻撃も共通理解し、コントロールされた中でゲームを閉めることが出来た」と指揮官が振り返ったように、チームは最終クールへ突入するにあたって非常にいい状態。悲願の昇格へ向け、仙台は必要な準備を着々と整えているようだ。選手たちは次節(8/23)の大一番・湘南戦に自信を持って臨むに違いない。

以上

2009.08.17 Reported by 松下英樹
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着