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2週間で5ゲームという過酷な連戦を終え、暦は11月に変わり、残り試合は5試合となった。岡山は5連戦を2勝2分1敗、岐阜は1勝1分3敗という成績を残した。連戦最後の試合をものにした岡山、鳥栖を相手に4−4のドローに持ち込んだ岐阜、ともに上昇感のあるチームだ。岡山・影山雅永監督は、「横浜FC戦で勝点3を取れたことは大きかった。愛媛、富山戦で勝点2を逃したという思いを持ってここで負けていたら、『引き分けでギリギリだったんだな』と思ったかもしれない。でも勝点3のおかげで、2つの引き分けの意味もつながった。連戦を終えてタフになった」と話す。
岐阜は先週、連戦最後の鳥栖戦に向けて周到な準備を行ない、それを機能させた。ゲームスタート時の並びは、トップ・西川優大、トップ下・菅和範、サイドハーフ・嶋田正吾、東海学園大学4年でJFA・Jリーグ特別指定選手の地主園秀美、ボランチ・新井涼平と三田光。菅が精力的な動きでかき回し、両サイドハーフがドリブルで仕掛け、得意の攻撃はさらに迫力を増した。「鳥栖のボランチがボールを持てるので、前からプレスを仕掛けられるかを意識した」と菅。「前に入れてくるのは分かっていたので、DFラインとうまく挟み込むことを意識した」と新井。ともに「今日のプレー、気持ちを忘れずに残りのゲームに挑みたい」と手応えをしっかりと掴んだ実感をコメントしている。
岐阜のバイタルエリアの使い方については、9月3日に行われた岐阜・長良川競技場での対戦時にも、岡山は危惧していた。ゲームには岡山が3−1で勝利したが、「守備に追われて、あまり満足できる内容とは言えなかった」と話す選手もいた。影山監督は試合後、「岐阜はその点、すごく上手かった。相手ボランチもトップも縦関係になり、うちのボランチは4人を見なければならなかった」。また今週、鳥栖戦のビデオを見て、「2列目とボランチが入ってくると、やはり真ん中のエリアで5対3になる。そこの付け方、入り方、マークに付かれた時の抜け方が、岐阜は非常に上手い」と話した。
今週、岡山のトレーニングは、そうした岐阜の動きを念頭に置きながら、エリア内に侵入する動きにも取り組んだ。澤口雅彦は、「サイドに追い込み、連動した動きで取りきりたい。攻撃ではボランチから細かいパスをつないで、リズムよく。最終局面での精度はもっと上げないと」。臼井仁志は、「ボールが出た瞬間の動きやゴールに直結する動きを意識してやっていきたいです。いつも通り、ギャップを使いながら、裏に抜け出すことと同時に」。「ゴールを狙います。バイタルエリアでの駆け引きはよくわからないけど、それで相手を交わせるならやります。今季のゴールが1点じゃ寂しいので、残り5試合で2点、3点狙いたいです」と話すのは、もちろん石原崇兆だ。
岡山は横浜FC戦で決勝点を挙げたDF植田龍仁朗が、今節出場停止。スピードのある前線の連動したプレス、素早いショートカウンターを織り込む岐阜の攻撃は脅威だが、球際のバトル、運動量で上回れば、失点の多い相手につけいる隙はもちろんある。チアゴの復調もあり、岡山の戦力は上向いている。互いのよさを消し合う厳しいゲームが続くが、残り5試合を大切に戦うと話す両チーム。今回も面白いゲームになることは間違いない。
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2011.11.05 Reported by 尾原千明













