11月6日(日) 2011 J2リーグ戦 第34節
大分 1 - 1 千葉 (16:05/大銀ド/9,589人)
得点者:23' 久保裕一(千葉)、42' 前田俊介(大分)
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この日まで5試合勝利のない千葉。J1昇格へ僅かな可能性を残すには、内容より結果が求められた。監督交代以降、ポゼッションサッカーを志したチームだが、この日は「大分は3バックでその間や裏を突いた。相手のバックラインを下げたなかで少しでもポゼッションできればいいと考えた」(神戸清雄監督)。とスペースにロングボールを入れるシンプルな戦いに徹した。
ターゲットとなる久保裕一を中央に据え、深井正樹や村井慎二らの2列目以降の選手が自在なポジショニングとスピードで敵陣に猛然と走り込み、序盤から千葉のペースは揺るがないものとなった。23分にはクリアボールから深井がサイドを突破し、クロスボールを米倉恒貴が頭で落とし、久保が押し込み先制。「自分が監督に就任して4試合目だが、流れのなかから得点できたことはうれしい」と神戸新体制となり初ゴールが生まれた。
相手のロングボールに出ばなをくじかれた大分だが、「流れが悪いなかで追いつけたのがよかった」(前田俊介)。千葉の攻撃を最少失点に抑え、CKから獲得したPKを前田が決めて同点に追いついた。後半は「久保あるいはオーロイのところを作田につかせ、姜と土岐田にしぼらせ、1人がチャレンジしたら残りの2人がカバーしろということ言った。またボランチはセカンドボールを拾うように、両ワイドはしっかり張ってこぼれ球を狙うように」(田坂和昭監督)というハーフタイムでの指示を、選手たちが着実に遂行した。チームのパフォーマンスが一変し、今季から取り組んでいるパスワークを主体とした自分たちのスタイルが随所に見られた。また、「間違いなく相手よりも運動量が多かった。特に後半はよく走りよくボールに触って、相手選手が倒れ込むなかで、最後まで戦うことができた」(田坂監督)。
ただ、「サイドから攻める形を多く作ったが、シュートまで持ち込めなかった」(宮沢正史)。シュート数が3本では得点シーンは予感できない。前節の愛媛戦でもシュートの数は6本と少なく、アタッキングサードでの崩し、アイデアが今後の課題となる。
この問題は千葉も同様に抱えている。再三チャンスをつくりながら追加点が取れなかったことを考えれば、より強化すべきは決定力だ。一夕一朝には解決できる問題ではないが、あとは神戸監督が言うように、「リーグ戦もまだ続くので、点を取って勝てるようトレーニングを続けていくしかない」。
2009年にJ2に降格した同期対決は1対1のドローとなり、これまでの対戦成績は千葉の14勝3分1敗となった。お得意様相手に勝点1を分け合った千葉は、J1昇格に黄信号が灯った。そして、大分はこの試合でJ1昇格の可能性が完全に消えた。
以上
2011.11.07 Reported by 柚野真也













