11月20日(日) 2011 J2リーグ戦 第36節
鳥栖 2 - 3 北九州 (13:03/ベアスタ/12,884人)
得点者:51' 長野聡(北九州)、58' 豊田陽平(鳥栖)、66' 金民友(鳥栖)、69' 池元友樹(北九州)、83' 林祐征(北九州)
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「ストロングポイントの裏側にウィークポイントがある」と北九州・三浦泰年監督が不敵な笑みを浮かべ語った。確かなことはわからないが、69分と83分の北九州の得点は、そのウィークポイントを突いたのだろう。
「先制点を取りながら、PKで失点をするとやはりチームの流れを引き戻すのに非常に大変になる。そういう中で追加点を取られる。そこからアウェイでそれも昇格のかかった相手の隙をしっかり突くことのできる守備と攻撃というのが彼ら(北九州)のメンタルの強さが証明された試合だった・・・」
試合後の会見コメントで、冒頭の言葉につながる。
ここからは、筆者が三浦監督の心情を想像しながら記すので、必ずしも言い当ててはないかもしれないが、今節の鳥栖が敗れた原因の理由の一端を挙げてみたい。
北九州に突かれたウィークポイントは、鳥栖のDFがボールサイドに寄った時に横ズレをして空いたスペースとDFラインとGKとのスペースである。そこを突かれないために、鳥栖はサイドに追い込んだボールに厳しく寄せて自由を奪おうとする。言い換えると、ここからクロスを上げるか、ディフェンスに来た選手をかわすと相手チームにチャンスが訪れることになる。そうならないために鳥栖は前線からプレスをかけ、インターセプトを狙い、シュートには身体を投げ出す守備をする。
しかし69分の失点の場面では、右サイドからのクロスに林祐征(北九州)がボールをおさめ、左サイドから走り込んだ池元友樹(北九州)が決めたもので、83分の林祐征の得点は、右サイドから池元友樹の技ありのパスから生まれたものだった。
この2得点とも、鳥栖が攻め込んだあとのカウンターからであり、前線からのプレスが利かない状態からである。
「我々もやはり前掛かりになって取りに行ったというところで、後ろのリスク管理が少しゆるんでしまった結果かなと思う」と尹晶煥監督は認めた。
この2失点で鳥栖の16試合不敗記録は止まり、17試合連続で勝点を上積みすることはできなかった。
しかし、悲観することばかりではない。
51分に先制されても、7分後には池田圭(鳥栖)のドリブルからPKを得て追いつくことができた。その8分後にも、右サイドの深くまで入り込んだ池田圭からの折り返しを、金民友(鳥栖)が落ち着いて決めて逆転することができた。
わずか、16分間で2得点を挙げる攻撃力は健在である。
「我々の選手たちは90分間一生懸命やってくれたし、最善を尽くして最後まで戦ってくれたと思っている。我々にはまだチャンスは残されていると思っているし、そのチャンスを次に生かせるようにしっかりと切り替えて次に向かって準備していく」と尹晶煥監督は会見を締めくくった。
シュート本数は、北九州よりも5本も多く打つことができた。CKも6本も多く得ることができた。
これに藤田直之(鳥栖)が、9本のロングスローを入れた。
チャンスを作ることはできているのである。
残り試合はあと2試合。「次の試合でやることがハッキリした」と豊田陽平は次節(徳島戦)への取り組む姿勢をこう表現した。
ハッキリしたものは、“勝つ”事であり、ここまで鳥栖がやってきた事を“出し尽くす”ことである。
16試合も不敗が続けば相手もそれなりに構えてくるし、ストロングポイントだけでなくウィークポイントも分析されてくる。
だからこそ、今は“継続”が必要であり、“迷いを捨てる”ことではないだろうか。
他チームの勝敗を気にせず、自分たちのできる事をやることである。
三浦監督(北九州)は、「ウィークポイントは、鳥栖がJ1に上がった時に教えます」とその真意を明かさなかったが、「鳥栖のスピリットであったり、今シーズン積み重ねてきたものの大きさというものはしっかり感じ取れた。このあと九州勢の代表としてぜひ昇格を勝ち取っていただきたい」と最大限のリスペクトを示してくれた。
今節の敗戦を、3位以内を決めるまでの超えなければならない試練と思い、次節徳島との対戦に備えておくべきだろう。
「メッシ(アルゼンチン代表)が11人いても、チームは勝てない」と表現した監督がいる。
ピッチ上では、それぞれに役割があり負っている責任も違っている。
しかし、チームの目的もその達成までの手段も同じでなければチームは機能しない。
1個のボールを動かしゴールまで運ぶサッカーは、テクニックやフィジカル以外にも多くのものが求められている。
それが何なのかは、全てが終わってから気づくものである。
だからこそ、その争点に全力を尽くさなければならない。
サッカーで勝つためには、相手よりも全てにおいて勝ることが肝要である。
以上
2011.11.21 Reported by サカクラゲン
J’s GOALニュース
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