今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第36節 岡山 vs 京都】レポート:守備のオートマチズムが機能した岡山。修正しきれなかった京都。京都の連勝を止めたのは、岡山だった。(11.11.21)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月20日(日) 2011 J2リーグ戦 第36節
岡山 2 - 1 京都 (13:05/カンスタ/7,150人)
得点者:14' 宮吉拓実(京都)、45' 澤口雅彦(岡山)、88' 植田龍仁朗(岡山)
スカパー!再放送 Ch183 11/21(月)深02:00〜
☆totoリーグ第4ターン開催中!
J2シーズン表彰 投票受付中!!
----------
天皇杯3回戦翌日の岡山・影山雅永監督の言葉が思い出される。「今年のJ2に弱いチームはいない。すべてが組織的にしっかりと攻撃するチームで、J2全体を底上げしている」。この言葉を実践する岡山が、強さを見せた。

前日までの長雨から一転、秋晴れ、しかし強風のスタジアム。6連勝中の京都に対し、岡山は9試合ぶりに1トップ・チアゴを先発にして臨んだ。コンディションの良さを感じさせるチアゴのチェイス、京都の攻撃の起点を潰す仙石廉と後藤圭太の息の合った連係、もはや1対1で負ける場面など浮かんでもこない植田龍仁朗のインターセプト…と立ち上がり、岡山ががっちりペースを掴んだ。

初めはチアゴへのケアなど、守備的な部分が強調されていた京都も、前半10分以降はショートパスをつないで岡山ゴールに迫る。14分、ドゥトラが中央でタメを作り、右の中村充孝へ。その折り返しのクロスを、宮吉拓実が決めて京都が先制する。京都らしい攻撃パターンが現れ、エアポケット的に岡山の集中が途切れた瞬間だった。

しかし前半にゲームはさらに動く。岡山は相手DFのマークの厳しいチアゴがこの日、ポストプレーヤーに徹したことで、シャドーの妹尾隆佑の決定的シーンの精度はさらに上がっていた。また、仕掛けの意識を研ぎ澄ませた左ワイド・田所諒は攻守に走りながら、丁寧なクロスを送った。前半終了間際の45分、中央の金民均からボールを受けた田所のクロスに、このゲームで101試合目の出場を果たした澤口雅彦が右足で合わせ、岡山が同点に追いつく。そして後半38分、仙石の正確なコーナーキックから植田が「今度が本当の(植田)」ヘディングゴールで決勝点を挙げた。

後半、京都のアンカー・チョン ウヨンの走りは機能したが、京都・大木武監督が「(シャドーの)金君、妹尾君に付ききれていないことをハーフタイムに指示しましたが、なかなか解消できなかった。やられるまいと思って加藤弘堅を入れましたが、もう少しだったと思います。もうひとつは8番と28番、千明(聖典)君と仙石(廉)君、そこはもう少し抑えたいと選手も話していたんですが、先ほど言った金君、妹尾君との掛け合い、関係も正直うまく抑えられなかったのは印象にあります」と話すとおり、この日は最後まで修正しきれなかった。

シュート数は岡山が13本(前半7、後半6)。京都が9本(前半3、後半6)。京都相手の「狭い!速い!」ゲームは、障害が多いほど楽しげなボランチ・千明聖典をいつも以上に生き生きとさせた。また金民均には、狭さも広さも関係なかった。そして最終ラインの「for the team」の働きは、岡山のファンにとって誇らしくてたまらないものだろう。失点をダメージにすることなく、「誰がボールに行って、誰がカバーをして、ということがオートマチックに出来たし、相手より切り替えで速く展開できた」(影山監督)岡山は、少しずつだが自分たちの成長を感じ、残り2戦に挑む大きな自信を得た。

以上

2011.11.21 Reported by 尾原千明
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着