ミッションクリアはゴールではない。20位群馬がホーム正田スタに、2位神戸を迎え撃つ。群馬は前節鳥取戦で引き分けJ2残留が決定、一方の神戸は札幌戦で敗れたものの他カードの結果によってJ1昇格が決まった。群馬、神戸ともに今季課せられた使命こそ果たしたが、まだシーズンは終わりではない。群馬は一つでも上の順位へ進むために、神戸はJ2の頂点に立つために戦い続ける。
群馬は開幕5節で神戸と対戦したが、ほろ苦い思い出だけが残っている。1勝3分で神戸戦を迎えた群馬は序盤に青木孝太のゴールで先制に成功したが、そのあと田代有三、ポポ、マジーニョ、小川慶治朗に立て続けにゴールネットを揺らされ、終わってみれば1−4の大敗。力の差をまざまざと見せつけられた。完膚なきまでに叩きのめされた群馬は、その後に悪夢の6連敗。負の連鎖を止めることができず最下位へと転落し、残留争いへと巻き込まれていった。
神戸戦以来、降格圏付近をさまよい続けた群馬は、前節鳥取戦のドローによってようやく残留を決めた。だが、試合後の選手たちに笑顔は一つもなかった。最下位鳥取との直接対決できっちりと勝って残留を決めたかったが、前半3分に夛田凌輔の先制弾でリードしたあとは防戦一方。秋葉監督は「後半の攻撃はゼロ」と肩をすくめたが、残留争いの難しさを差し引いても、ゲーム内容に大きな課題を残した。前節と同じ状態でプレーしたら、神戸戦では確実に大敗する。それは選手が一番理解しているはずだ。
今季リーグ10位タイの12点を挙げてチームをけん引するエース兼主将の平繁龍一は「残留が決まったが、気を緩めたら間違いなくやられてしまう。降格がなくなったことでネガティブな要素はなくなったのでポジティブな気持ちでチームのすべてをぶつけていく」と引き締める。チームは永田亮太、ファンソンス、エデルがケガにより戦線離脱となり戦力は依然として苦しいが、総力をつぎ込んで戦うしかない。9日にはフィールド最年長のベテラン櫻田和樹が今季での現役引退を発表。9シーズンに渡りチームに身をささげた功労者のラストを笑顔で飾るためにも一つでも多くの勝点を積み上げたい。
神戸は前節J1昇格が決まったものの札幌に敗れたことで、首位G大阪との勝点差が4へと広がった。今節の群馬戦は午後6時キックオフで、G大阪対山形は午後2時キックオフ。神戸はG大阪の結果が出てからの試合となる。G大阪が勝てばその時点で優勝の可能性は消えるが、引き分け以下であれば神戸に可能性が残る。G大阪の結果によってシチュエーションは変わってくるが、神戸は目の前のゲームに集中するだけだ。
群馬は、神戸、G大阪戦と続くラスト2戦をシーズンの「総決算」と位置づけている。前半戦は両チームに大敗したが、同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。今季苦しみながらも積み上げてきたサッカーを強豪相手にぶつけて、チームの成長を示す必要がある。「神戸戦は自分たちがどれだけできるかを図るためのゲーム。自分たちがやってきたことを信じてアグレッシブに戦う」(秋葉監督)。群馬は、チームを常に支えてきたサポーターに感謝を伝えるとともに、来季への希望を届けなければならない。
以上
2013.11.16 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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