明治安田生命Ｊ２リーグは、今節で第18節を迎える。注目は山形vs水戸の首位攻防戦だ。勝点33で並ぶ両者の一戦は、優勝争いの行方を占う重要な戦いとなる。
2位の山形は、前節甲府と引き分けた。終了間際のゴールで追いつかれただけに、リード時の戦いがポイントとなるだろう。首位の水戸は福岡を相手に、今季最多となる4ゴールを奪って、快勝を収めた。2得点をマークした浅野 雄也が注目選手となる。
3位の大宮はホームに岐阜を迎える。前節は京都との上位対決を制し、勢いに乗る。堅い守りからの鋭いカウンターが、今節も試合を優位に進めるためのポイントとなるだろう。対する岐阜は泥沼の5連敗で最下位に沈む。5試合で14失点を喫する守備の修正が何より求められる。
4位の甲府はホームに東京Ｖを迎える。前節は終了間際のゴールで追いつき、山形とドロー。4試合負けなしと、好調を維持する。コンスタントに得点を奪えており、今節も相手を押し込む戦いを演じそうだ。一方の東京Ｖは2連敗と、一時期の勢いが消えている。ここ2試合で7失点と守備が崩壊気味で、このポイントの修正できないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。
5位の京都はホームで琉球と対戦。前節は大宮に敗れ、7試合ぶりの黒星を喫した。ボール支配の高さが際立つ一方で、カウンター対策が巻き返しのポイントとなりそうだ。琉球はホーム無敗記録を続けるものの、アウェイでは現在4連敗中。苦手とする敵地で、久しぶりの勝利を収めることができるか。
6位の長崎は町田の本拠地に乗り込む。前節は岡山に2-3と競り負け、連勝が4でストップ。もっとも攻撃陣は好調を維持しており、5試合連続ゴール中の呉屋 大翔に注目が集まる。町田は2試合勝利がなく、15位に沈む。前節は徳島に0-1と惜敗。不発に終わった攻撃陣の奮起が求められる。
柏はアウェイで福岡と対戦。前節は愛媛に完敗を喫し、浮上のチャンスを逸している。もっともクリスティアーノに開幕戦以来のゴールが生まれたのは好材料。このエースのさらなる爆発が期待される。福岡は前節、水戸に敗れ久藤 清一新監督の初陣を勝利で飾れなかった。攻撃に勢いが生まれてきた一方で、今季最多の4失点を喫した。攻守のバランスをいかに保つのか。新監督の手腕が問われてきそうだ。
岡山は4戦負けなしと好調を維持。今節はホームに山口を迎える。得点源のイ ヨンジェに加え、仲間 隼斗にも当たりが生まれてきており、勢いはさらに加速していきそうだ。山口は2試合負けなしと復調の気配を示す。前節は終了間際のゴールで追いつき横浜FCと引き分けた。この良い流れを今節にも持ち込みたいところだ。
横浜FCはホームに徳島を迎える。下平 隆宏監督就任以降、状態を上げているものの、今節はイバが出場停止で不在に。代わって出場する選手が意地を見せたいところだ。徳島は2試合負けなしで12位に浮上。守備の強度が高まっており、今節も安定した戦いを見せるだろう。
金沢は3試合連続引き分けと勝ち切れない戦いが続く。得点力不足を露呈しており、この課題をいかにクリアするかがテーマとなる。一方の愛媛は、前節柏に3-1と快勝。質の高いパスワークで相手を圧倒した一戦は、自信を深める戦いとなったはずだ。
新潟は前節、岐阜に勝利を収め、連敗を4で食い止めた。2ゴールを奪ったカウエが、今節も重要な役割を担いそうだ。対する栃木は4試合連続引き分け中。堅い守りは保たれているだけに、得点パターンの構築が重要なテーマとなる。
千葉はホームに鹿児島を迎える。3試合勝ちがなく、浮上の兆しが見えてこない。好調を維持する船山 貴之にかかる期待は大きい。対する鹿児島は前節、東京Ｖに快勝を収め、連敗を3で食い止めた。2ゴールを奪った韓 勇太が注目選手となる。
■各試合の見どころをチェック
大宮vs岐阜
千葉vs鹿児島
横浜FCvs徳島
甲府vs東京Ｖ
金沢vs愛媛
山形vs水戸
新潟vs栃木
京都vs琉球
岡山vs山口
町田vs長崎
福岡vs柏
