明治安田生命Ｊ３リーグは、5月1日、2日に第7節の7試合が開催される。
首位に立った富山は、藤枝の本拠地に乗り込む。前節は岐阜に競り勝ち、2連勝を達成。決勝ゴールを奪った大野 耀平が今節も攻撃を牽引するはずだ。対する藤枝は3戦負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。それでも前節は終盤に追いつく粘りを披露し、沼津と引き分けた。前監督が指揮する富山を撃破し、上位進出のきっかけをつかめるか。
岩手はホームに鹿児島を迎える。前節の福島戦が中止となったことで2位に転落したものの、ここまで無敗と安定した戦いを続ける。直近の2試合ではともに3得点を奪取して、2連勝を達成。2試合連続ゴール中の有永 一生が今節も爆発するか。対する鹿児島も4戦負けなしと状態は悪くない。前節は宮崎に競り勝ち、6位に順位を上げている。高いボール支配を実現することで、3試合連続無失点と守備の安定も実現。得点力が高まれば、さらなる浮上も見えてくる。
岐阜と熊本の上位対決も、今節の注目マッチとなる。岐阜は前節、富山に競り負け、今季初黒星を喫した。それでも浦和から加入した柏木 陽介が初出場を果たしたのは今後に向けての明るい材料だ。経験豊富なこの司令塔がフィットしてくれば、再び勢いに乗っていけるだろう。一方の熊本は前節、八戸と引き分けた。2点を先行しながらも追いつかれた展開に課題を残す。攻撃力の高さは健在なだけに、隙を見せた守備組織を立て直したいところだ。
躍進を遂げる宮崎はホームで今治と対戦。前節は鹿児島に競り負け、連勝が3でストップした。早い時間帯での失点で流れを悪くしただけに、試合の入り方に細心の注意を払いたい。今治は前節、YS横浜と引き分け、2勝目を手にできなかった。それでも新加入のバルデマールが途中出場から同点ゴールを奪取。ギニアビサウ出身の強烈なストライカーが、チームに勢いをもたらせるか。
長野はホームに福島を迎える。前節は試合がなく、これがおよそ3週間ぶりの一戦となる。開幕戦で勝利したものの、その後は4試合連続ドローと勝ち切れていない。安定した守備は備わるだけに、追加点を奪うことが勝利へのカギとなる。福島は新型コロナウイルス感染症の影響で、前節の試合が中止に。こちらも3週間ぶりの試合となる。直近3試合は勝ちがなく、いずれも複数失点を喫している。課題の守備の修正が求められてきそうだ。
八戸はホームで鳥取と対戦。前節は熊本と引き分け、3試合勝利なしとなった。とはいえ2点のビハインドを追いついたことは評価に値するもので、その粘り強い戦いを今節にも持ち込みたい。鳥取は前節、讃岐に競り勝ち、開幕戦以来となる白星を手にした。決勝ゴールを決めた清永 丈瑠が今節もキープレーヤーとなりそうだ。
讃岐は開幕5連敗で最下位に沈む。前節よりゼムノビッチ ズドラブコ監督が指揮を執ったものの、0-1で鳥取に敗れている。1失点に抑えたのは成果と言えるが、得点力不足は解消されず。この悪い流れをいかに断ち切るのか。新監督の手腕にかかる期待は大きい。対する沼津は前節、藤枝との静岡ダービーで引き分けた。先制しながらも勝ち切れなかっただけに、リード時の試合運びがポイントとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
藤枝vs富山
讃岐vs沼津
八戸vs鳥取
岩手vs鹿児島
宮崎vs今治
長野vs福島
岐阜vs熊本
※YS横浜は試合なし
