
明治安田J3リーグは4月に第8節から10節までの3節分が開催された。また未消化だった第1節の北九州vs松本と八戸vs金沢、降雪・積雪の影響で延期となっていた第5節の福島vs沼津が行われている。
3月終了時に首位だったFC大阪は、8節の北九州戦に敗れたものの、その後に2連勝を達成し、首位の座をキープ。2位の栃木Cは4月に入っても勢いは止まらず、2勝1分と無敗で乗り切った。3月の月間MVPに輝いた田中 パウロ淳一が3戦連発と、4月も変わらず好パフォーマンスを披露した。
鹿児島は勝ち切れない試合も目に付いたが、1勝2分と負けなしで3位を維持。試合数が少なかったこともあり、上位3チームの顔触れは3月と変わらなかった。
4月に上昇したのは八戸だ。未消化だった1節の金沢戦を含め4試合を戦い、3勝1敗で9ポイントを加算。前月終了時の11位から一気に4位に浮上した。4試合で1失点と堅い守りが備わっており、今後も大崩れすることはなさそうだ。
健闘したのは高知だ。8節の松本戦で5-0と大勝を収めると、続く栃木C戦では0-5と完敗。それでも10節の福島戦では撃ち合いを制し、4-3で勝利した。3試合で9得点・8失点と派手な戦いが続いたが、小林 心がハットトリックを達成するなど、3試合で5得点をマークする活躍を披露。ここまで9ゴールを挙げ得点ランクのトップに立つこのエースが、今後も高知の躍進のカギを握るだろう。
4試合を戦った松本は2勝を挙げ、11位に浮上。開幕から苦しんでいた琉球は1勝2分と負けなしで、13位にまで順位を上げている。
讃岐、長野、相模原、沼津、群馬、鳥取の6チームは4月に勝利を挙げられず、それぞれが下位に沈んでいる。もっとも10位以下の勝点差は肉薄しており、1試合の結果で順位が入れ替わる状況は、しばらく続いていきそうだ。