
明治安田J3リーグは6月に15節から18節までの4節分が行われた。
6月も首位を守ったのはFC大阪だ。2勝2分と無敗で乗り切り、安定した戦いを見せた。17節の福島戦では大量7ゴールを奪うなど、リーグトップの得点力とリーグ2位の堅守を備えており、7月以降も昇格レースを牽引していきそうだ。
2位の栃木Cは17節に奈良に敗れたものの、その他の3試合ではしっかりと勝利を収め、FC大阪をピタリと追走する。
上位2チーム以上の勢いを見せたのが、宮崎と八戸だ。宮崎は16節でFC大阪と引き分けたが、相模原、岐阜、讃岐を撃破。八戸は4試合でわずか1失点と堅守を保ち、ともに3勝1分で2強を上回る10ポイントを加算した。
一方で1勝に終わった鹿児島と、3敗を喫した北九州は5位と6位に順位を下げ、上位4チームから引き離された。逆に監督交代で勢いを取り戻した奈良が北九州に勝点で並んでいる。
またエースの移籍のダメージを感じさせず、3勝を挙げた高知が前月終了時の16位から、一気に8位にまで浮上。同じく3勝を挙げた鳥取も19位から13位にまで順位を上げた。監督交代の金沢は18節の群馬戦で初勝利を挙げ、今後の巻き返しを予感させている。
5位の鹿児島から13位の鳥取までが勝点6差にひしめく状況で、ここから本格化していくプレーオフ出場争いも今後の注目ポイントとなっていくだろう。
下位に沈んでいた琉球も2勝を挙げて復調の気配を見せた一方で、未勝利に終わった讃岐は12位から19位にまで順位を下げている。沼津は15節に金沢を下し、今季2勝目を挙げたものの、その後に今季最長となる3連敗。好転のきっかけを見出せず、最下位から抜け出せなかった。