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殊勲の鈴木 優磨。目標は偉大なる先輩越え【ピックアッププレーヤー:明治安田J1 1st 第1節 G大阪vs鹿島】

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2016年2月28日(日) 18:19

殊勲の鈴木 優磨。目標は偉大なる先輩越え【ピックアッププレーヤー:明治安田J1 1st 第1節 G大阪vs鹿島】

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殊勲の鈴木 優磨。目標は偉大なる先輩越え【ピックアッププレーヤー:明治安田J1 1st 第1節 G大阪vs鹿島】
石井監督の信頼に、見事に応えるゴールを挙げた鈴木。

膠着した展開を打ち破ったのは、鹿島アントラーズの石井 正忠監督の積極采配だった。69分、遠藤 康と赤﨑 秀平に代えて、カイオと鈴木 優磨を投入。この大胆な“2枚切り”が、相手に傾きかけていた試合の流れを、一気に鹿島に引き寄せたのだ。

「優磨は普段、サイドハーフとして入ることが多いですが、今日はFWとして相手ディフェンスの背後への動きを求めました。カイオはいつものサイドハーフとして起用しました。その少し前に宇佐美(貴史)選手が入ったので、宇佐美選手を後ろに押し込むためにも、サイドで攻撃の起点を作ってもらいたかった」

この狙いは見事に的中する。まず魅せたのはカイオだった。70分、ハーフウェイライン付近でボールを受けると、スピードあふれるドリブルで中央を突破。ペナルティエリア手前で左に流れた金崎 夢生に絶妙なパスを通し、あわやというシーンを演出した(わずかにオフサイドとなったが)。

そして72分、今度は金崎のスルーパスに反応して右サイドを抜け出すと、ふわりとしたクロスを中央に供給。これに合わせたのが、鈴木だった。今野 泰幸と米倉 恒貴に身体を寄せられながらも、ふたりをなぎ倒すかのように豪快に頭で合わせた。

「カイオくんから当てるだけのいいボールが来たので、触るだけでした」
勝利の立役者となった19歳のストライカーは、はにかんだ笑顔で振り返った。

実は鈴木は今週の練習で負傷し、復帰したのは試合3日前だった。「メンバーに入れるかどうか分からなかった」が、自身を選んでくれた石井監督の信頼に、見事に応えるゴールとなった。

鈴木にとってG大阪はプロ初ゴールを奪った相手でもある。「個人としては相性の良い相手。でも得点よりも勝点3を取れたことのほうが自分としては嬉しい」と、自身のゴールよりもチームの勝利に貢献できたことを喜んだ。

ピッチに立つ前に鈴木が意識したのは、チームへの献身だった。

「途中から前線の動きがなくなっていて、みんなきつくなっていたと思う。そういうなかで自分が前線で身体を張って、裏に抜けて、チームのために犠牲心をもってやっていこうと思っていました」

決して器用なタイプではなく、泥臭くゴールを陥れる本格派のストライカー。迫力ある風貌は、どこか武骨で孤高な侍を彷彿とさせる。しかし、そのメンタルは自己中心的ではなく、あくまで勝利を最優先するチームプレーヤーだ。この日、U-23日本代表の手倉森 誠監督が視察に訪れていたのだが、「まったく意識はしていない。誰が来ているとか本当に関係なくて。とにかく勝ちたいという気持ちだけで、ピッチに立ちました」と、高まりつつある周囲のU-23代表入りへの期待感にも、まったく関心は示さない。

下部組織から昇格して2年目のシーズン。「チームとしては絶対に3冠。個人としては二桁得点を取りたい」と目標を掲げている。さらに、鈴木にはもうひとつの大きな野望がある。
「あの人は尊敬しているし、越えなければいけない壁だと思っている。あの人より多く点を取りたいです」

あの人とは、チームの先輩である金崎。昨季ベストイレブンに輝いたJリーグを代表するプレーヤーに、鈴木は臆することなく挑戦状を叩きつけた。

[文:原山 裕平]

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