今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第32節 C大阪 vs 神戸】神戸側レポート:1桁順位へ前進と2人の復帰戦。神戸にとっては意味深い一戦に。(11.11.21)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月20日(日) 2011 J1リーグ戦 第32節
C大阪 0 - 3 神戸 (16:04/金鳥スタ/16,030人)
得点者:11' 吉田孝行(神戸)、53' 北本久仁衛(神戸)、90'+5 大久保嘉人(神戸)
スカパー!再放送 Ch180 11/21(月)後01:00〜
☆totoリーグ第4ターン開催中!
----------
☆C大阪側レポートはこちら

7月16日に行われた同カード(ホムスタ)で、神戸は4−1でC大阪に快勝している。前線からのプレッシングでボール奪い、カウンンターで得点を重ねていく展開だった。そしてC大阪の反撃を神戸DF陣が身体を張って跳ね返した。今節。舞台をキンチョウスタジアムへ移したが、前回と同じように神戸が“らしさ”を存分に発揮して勝利を手にした。

前半の立ち上がり10分間は、C大阪に自慢のパス回しに翻弄された。だが、ポポや吉田孝行ら前線の選手が執拗にプレスを掛け続けると、徐々にボランチの三原雅俊や田中英雄がボールを奪えるようになる。前半10分過ぎには、大久保嘉人と田中のショートカウンターで惜しい場面を演出。徐々に神戸がリズムをつかみかけたところで、待望の先制点は生まれた。
前半11分。左サイドで三原がボールをインターセプトし、すぐさま大久保へパスを送る。それを今度は大久保が左へ流れたポポへスルーパスを入れ、ポポが中央の吉田へセンタリング。相手GKとDFの間を抜ける絶妙のセンタリングを最後は吉田が右足で合わせた。三原がボールを奪ってからゴールまでの時間は15秒以内。今季の神戸を象徴するような華麗なショートカウンターだった。
その後も、前半14分に三原がボールを奪って吉田へスルーパスを通すなど神戸がゲームを掌握。前半18分前後のC大阪の猛攻をしのぐと、その後は左サイドバックの相馬崇人が再三に渡ってオーバーラップを仕掛けるなど、試合は神戸の優勢で進んだ。だが、相手GKの好セーブもあって追加点が奪えず、前半を1点リードで折り返す。

後半に入っても神戸の優勢は変わらず。後半50分過ぎには、C大阪のお株を奪うようなパス回しからポポが強烈なシュートを放つと、その約1分後には大久保、ポポ、大久保、吉田、ポポとつないで最後はポポが反転ボレー。時間を追う毎に神戸が追加点を匂わせていく。そして53分、神戸に2点目が生まれた。
田中のCKを一度はC大阪DFがクリアするも、そのセカンドボールを三原がダイレクトで前線に残っていた北本久仁衛へ。足下にぴたりと収まる鋭いグラウンダーのパスを北本がしっかりとワントラップし、冷静にGKの股を抜いてゴールネットを揺らした。

2点リードとなった神戸は、65分に吉田に代えて森岡亮太を投入し、試合を決める3点目を奪いにいく。その森岡が、ワンタッチでボールを捌いてリズムを作れば、時には華麗なドリブルを仕掛けるなど変幻自在にオフェンスを組み立てる。また、ポポが何度も強烈なシュートを放つなど神戸が、何度も惜しい場面を作った。だが結局、追加点を奪えないまま後半のアディショナルタイムへ。そして終了間際に大久保が自ら奪ったボールをドリブルで前線へ運び、右足アウトサイドでゴール右隅へ冷静に流し込み、神戸が3点差で貴重なアウェイ勝利を手にした。

試合後、和田昌裕監督は会見で「非常に内容も素晴らしいゲームだった。あまり細かなところまでは言いませんが、皆さんが今日見たとおりのゲーム」と語り、キャプテンの吉田孝行は「(目標の1桁順位に向け)残り2試合チャレンジできるのは、いいモチベーションになる」とコメントを残した。
だが、神戸サポーターにとっては“勝点3”だけではなく、非常に意味のあるゲームだったのではないだろうか。長いリハビリ生活を乗り越え、小川慶治朗と都倉賢が約5ヶ月ぶりにピッチに立ったからである。「試合前から心臓が高鳴っていた」と語る小川。「励ましてくれたサポーターのみんなに、元気な姿を見せるということが今日の役目の一つでもあった」と遠くを見つめながら話した都倉。誠に勝手ながら、キンチョウスタジアムに来ることができなかった神戸サポーターの代弁をしておきたいと思う。「おかえり」。

以上

2011.11.21 Reported by 白井邦彦
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着