無敗で首位に立つ長崎に、リーグ再開後負けなしの京都が挑む。磐田vs徳島の上位対決も注目の一戦に【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第7節】

25、26日に開催される明治安田生命Ｊ２リーグの第7節。注目は長崎と京都の上位対決だろう。ここまで無敗で首位に立つ長崎と、リーグ再開後負け知らずの3位の京都。シーズンの行方を占う序盤戦の大一番と言えそうだ。

長崎は前節、岡山に逆転勝ち。1点差をものにする勝負強さを身に付けつつある。京都も愛媛に逆転勝利。今季早くも5得点を記録するピーター ウタカが、首位チーム撃破のキーマンとなるだろう。

2位の大宮はホームに松本を迎える。2連敗と調子を落としつつあるなか、正念場の一戦となる。2試合無得点の攻撃陣が意地を見せたいところだ。松本は前節、群馬に勝利し、再開後初勝利を挙げた。2試合連続複数得点と好調の攻撃陣が、大宮の堅守を打ち破れるか。

5位の磐田と4位の徳島の一戦も興味深い。磐田は前節、北九州に2-0と快勝。調子を上げてきたルキアンにかかる期待は大きい。一方の徳島は前節、福岡に0-1で競り負けた。ボール支配で大きく上回りながらも決め手を欠いただけに、崩しのアイデアが求められてきそうだ。

その徳島に勝った福岡は2連勝で6位に浮上。今節はホームに岡山を迎える。2試合連続完封勝利と、堅守が光る。今節もこのストロングポイントを示し、3連勝を狙う。岡山は前節、長崎に逆転負け。わずか5分で2点を失った守備の修正がテーマとなりそうだ。

2連勝と調子を上げてきた東京Ｖは、ホームで山形と対戦。2試合で6得点と攻撃の迫力が生まれてきている。前節2ゴールの端戸 仁が、今節も重要な役割を担うだろう。山形は4試合勝利がなく、20位に沈む。前節もリードを守り切れずに新潟と引き分けた。4節の水戸戦に続き勝ち切れなかっただけに、リード時の試合運びが重要課題となる。

甲府はホームで千葉と対戦。前節は大宮に競り勝ち、調子を上げつつある。泉澤 仁、ドゥドゥ、ジュニオール バホスの前線トリオの出来がカギを握りそうだ。千葉は東京Ｖに競り負け、今季3敗目。勝ち負けを繰り返す出入りの激しい戦いが続く。強度の高い守備と鋭いカウンターを武器に、勢いを生み出していきたい。

新潟はホームに水戸を迎える。前節は山形と引き分け、2試合勝利なしとなった。前半の失点が目立つだけに、試合の入り方に注意を払いたい。水戸は前節、町田を4-0と撃破。攻撃陣が調子を上げるなか、リーグ最多得点を記録する新潟と、激しい打ち合いに発展する可能性は高い。

北九州は2試合勝利がなく、調子を落としつつある。ここ2戦はともに無得点。攻撃陣の奮起が求められるだろう。対戦相手の山口は前節、琉球に勝利し、連敗を3で食い止めた。4得点を奪ったことに加え、課題の守備が1失点に抑えたことも好材料と言えそうだ。

群馬はホームで金沢と対戦。前々節に初勝利を挙げたものの、前節は松本に完敗。開幕から続く失点を減らすことが復調のカギとなる。金沢は前節、栃木に競り勝ち、連敗を2で止めた。今季初ゴールを決めた杉浦 恭平が、再び爆発するか。

町田は前節、水戸に敗れ、今季初黒星を喫した。ここ2試合で7失点の守備を整備したいところ。栃木は金沢に敗れ、連勝が2でストップ。こちらはわずか3得点の攻撃力の向上こそが、何よりのテーマとなる。

開幕からまだ勝利がない琉球は、アウェイで愛媛と対戦。前節は3連敗中だった山口に、1-4と大敗を喫した。得点が奪えるようになってきた一方で、失点の数は増えている。攻守のバランスをいかに保っていくのか。樋口 靖洋監督の手腕がカギを握るだろう。愛媛も3連敗と苦戦が続く。それでも前節、忽那 喬司にプロ初ゴールが生まれたのは好材料。突破力に優れるこの大卒ルーキーが、救世主となれるか。

■各試合の見どころをチェック
東京Ｖvs山形
甲府vs千葉
新潟vs水戸
大宮vs松本
磐田vs徳島
愛媛vs琉球
福岡vs岡山
北九州vs山口
長崎vs京都
群馬vs金沢
町田vs栃木