川崎Ｆは難敵・名古屋を相手に前人未到の11連勝なるか。柏のオルンガは8試合連続得点の記録達成に挑む【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第12節】

連戦が続く明治安田生命Ｊ１リーグは22、23日に第12節が開催される。

リーグ新記録となる10連勝を達成した川崎Ｆは、名古屋の本拠地に乗り込む。前節は2位のＣ大阪を5-2と一蹴。堅守を誇るチームから大量得点を奪い、勢いをさらに加速させている。小林 悠を筆頭に、三笘 薫、レアンドロ ダミアンと攻撃陣が絶好調。再び上位チームとの対戦となるが、今節も圧倒的な攻撃サッカーを披露するはずだ。一方の名古屋は前節、湘南に競り勝ち3位に浮上。終了間際のゴールで試合をものにする勝負強さを見せつけた。ここまで8失点はリーグ最少。堅い守りをベースに、首位撃破を狙う。

川崎Ｆに大敗を喫したＣ大阪にとっては巻き返しの一戦となる。持ち前の守備組織を中3日でどこまで立て直せるか。ロティーナ監督の手腕がカギを握るだろう。そのＣ大阪に挑む仙台は、前節の試合が中止となり、1週間ぶりのゲームとなるため、コンディション面では優位に立てるだろう。得点力に不安を残すなか、Ｃ大阪の守備をいかに崩していくのか。攻撃陣の奮起が求められる。

浦和は2連勝で4位に浮上。今節はホームに神戸を迎える。守備の安定感が高まり、攻撃にも勢いが生まれつつある。5試合連続ゴール中のレオナルドが今節もキープレーヤーとなるだろう。一方の神戸は3戦未勝利で10位に転落。得点は奪えているものの、複数失点が続く守備に課題を残す。前節、負傷交代したアンドレス イニエスタの状態も気がかりな点。調子を上げてきた郷家 友太にかかる期待は大きい。

柏はアウェイで大分と対戦。注目はやはりオルンガだ。現在7試合連続ゴール中で、今節も決めれば横浜Ｍのサリナスが持つ8試合連続得点のＪ１記録に並ぶ。驚異の決定力を示し続けるこのストライカーは、果たして記録を作れるか。大分は5連敗の後に2試合負けなしと、復調の気配を見せる。前節は札幌と1-1で引き分けた。終了間際の失点で追いつかれただけに、試合の終わらせ方がテーマとなりそうだ。

鹿島はホームにＧ大阪を迎える。4戦負けなしと調子を上げていたが、前節は横浜FCに0-1で敗戦。不発に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。Ｇ大阪は前節、浦和に1-3と完敗。チャンスを仕留められずにリズムを失っただけに、こちらも決定力がポイントとなるだろう。

FC東京はホームで湘南と対戦。前節はリードを守り切れずに、広島と引き分けた。2試合連続ゴール中のレアンドロをはじめ攻撃陣は好調なだけに、守備の手堅さを取り戻すことが重要なテーマとなる。湘南は5連敗で最下位に沈む。チャンスは作れているだけに、あとはいかにして得点を奪うのか。ここまで4得点と気を吐く石原 直樹にかかる期待は大きい。

横浜FMはホームに広島を迎える。前節は清水との打ち合いを制して3試合ぶりに勝利を手にした。ジュニオール サントス、前田 大然と今夏に加入した新戦力がともに結果を出したのは好材料。勢いに乗る彼らが今節もカギを握りそうだ。一方の広島は前節、土壇場で追いつき、FC東京と引き分けた。その粘り強さを今節も示し、3試合ぶりの勝利をつかみ取りたい。

清水vs横浜FCは、中2日での一戦となる。清水は前節、横浜FMとの打ち合いに敗れ、6試合ぶりに黒星を喫した。攻撃の形はできているだけに、4失点を喫した守備の修正が求められるだろう。横浜FCは2連勝と調子を上げてきた。前節は今季初のクリーンシートを達成し、鹿島を撃破。この良い流れを保ち、3連勝を狙う。

なお鳥栖と札幌の一戦は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止が決まっている。

■各試合の見どころをチェック
清水vs横浜FC
名古屋vs川崎Ｆ
鹿島vsＧ大阪
浦和vs神戸
FC東京vs湘南
横浜FMvs広島
Ｃ大阪vs仙台
大分vs柏