2位浮上の福岡は10連勝をかけて甲府と激突。3連敗中の磐田は電撃加入の遠藤 保仁が救世主となるか【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第25節】

明治安田生命Ｊ２リーグは、10日、11日に第25節の11試合が開催される。上位陣の差が肉薄しており、優勝＆昇格争いはここへきて一気にヒートアップしてきた。

首位の徳島は、愛媛との“四国ダービー”に挑む。前節は琉球と引き分けたものの、8試合負けなしを続ける。今節は得点源の河田 篤秀が出場停止となるのは痛手だが、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。一方の愛媛は4試合負けなしながら、うち3試合はスコアレスドロー。無失点を続けるも、得点力不足を露呈する。3点差をひっくり返した前回対戦の再現なるか。

福岡は前節、北九州とのダービーマッチを制し、9連勝を達成。その北九州をかわして2位に浮上した。今節はアウェイで甲府と対戦。9試合で3失点の堅い守備をベースに、10連勝を狙う。対する甲府は前節金沢に競り負け、9試合ぶりの黒星を喫した。こちらも堅守を売りとするだけに、1点を争う緊迫した一戦となりそうだ。

北九州は4戦未勝利で、3位に転落。今節はホームに群馬を迎える。得点力に陰りが見えるなか、しばらくゴールのない町野 修斗の爆発が待たれる。群馬は前節、千葉に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。2試合連続ゴール中の田中 稔也が、上位撃破のカギを握りそうだ。

4位の長崎は、ホームに山口を迎える。前節は栃木に競り勝ち、9戦ぶりに勝点3を手にした。復調の気配を漂わせており、ホームで連勝を達成し、再浮上を狙う。一方の山口は前節愛媛と引き分け、連勝はならず。それでも2試合連続無失点と、守備の安定感が生まれている。攻撃もチャンスを作れているだけに、最後の精度が求められてきそうだ。

前節、磐田を下し、5位に浮上した京都は、ホームに新潟を迎える。シーズンを通して好調を維持するピーター ウタカの決定力が、今節もポイントとなるだろう。対する新潟も2連勝と調子を上げている。前節は町田に4-0と快勝。こちらはハットトリックを達成した鄭 大世がキープレーヤーとなる。

東京Ｖはホームで岡山と対戦。前節は大宮に快勝を収め、4試合負けなしとした。4試合でわずか1失点と守りの安定が光る一方、攻撃では前節、3アシストを記録した佐藤 優平のパスワークがカギを握るだろう。岡山は2試合勝利がなく、17位に沈む。2試合無得点と元気のない攻撃陣の奮起が求められる。

2連勝で9位に浮上した金沢は、町田の本拠地に乗り込む。2試合連続ゴール中のルカオが、今節も重要な役割を担いそうだ。一方の町田は、7戦未勝利と苦しんでいる。前節、新潟相手に4失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。

大宮はホームで栃木と対戦。2連勝と復調したかに思われたが、前節は東京Ｖに完敗。失点が増えているだけに、持ち前の堅守を取り戻したいところだ。栃木も2連敗と、調子は下降気味。2試合連続無得点の攻撃陣が意地を見せられるか。

山形はホームに琉球を迎える。前節は松本に1-3と完敗を喫した。3点を奪われた守備の修正に加え、福岡に移籍した山岸 祐也の穴を埋めるタレントの台頭も待たれる。琉球は3戦未勝利ながら、前節は首位の徳島と1-1で引き分けた。粘り強い守備を実現できているだけに、攻撃面に迫力を生み出したい。

千葉は前節、群馬に競り負け、2試合勝利なし。2試合連続でゴールが奪えておらず、攻撃のテコ入れが求められてきそうだ。対戦相手の水戸もここ2試合は結果を出せていない。持ち前の攻撃力が陰りを見せるなか、千葉の守備組織をいかに崩していくのか。秋葉 忠宏監督の手腕が試されそうだ。

松本vs磐田は、昨季のＪ１チーム同士の対戦に。ともに1年での復帰を目指したものの低迷し、監督交代の決断を下している。松本は前節、山形を撃破し、柴田 峡監督体制下で、初勝利を挙げた。一方の磐田は、京都に敗れ、3連敗。鈴木 政一監督に代わっても悪い流れを断ち切れなかった。Ｇ大阪から電撃加入した遠藤 保仁が救世主となれるか。

■各試合の見どころをチェック
山形vs琉球
大宮vs栃木
松本vs磐田
京都vs新潟
徳島vs愛媛
北九州vs群馬
長崎vs山口
千葉vs水戸
甲府vs福岡
町田vs金沢
東京Ｖvs岡山