残りひとつの昇格チームはどこに？2位の藤枝は福島と対戦。同勝点で3位の松本は好調の宮崎と激突【サマリー：明治安田Ｊ３ 第33節】

明治安田生命Ｊ３リーグは12、13日に第33節の9試合が行われる。

前節、いわきのＪ３優勝とＪ２昇格が決定し、残り2節の焦点はもうひとつの昇格枠となる2位争いだ。昇格の可能性を残すのは、2位の藤枝から6位の富山までの5チーム。果たして熾烈な昇格レースは、いかなる決着を見るのか。

2位の藤枝はホームで福島と対戦。前節は今治に敗れ、12試合ぶりの黒星を喫した。チャンスを作りながらも決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せたいところだ。対する福島は沼津を下し、6試合ぶりに勝点3を手にしている。好調を維持する橋本 陸が今節も結果を残せるか。

藤枝と勝点で並ぶ3位の松本は、宮崎の本拠地に乗り込む。前節は富山に敗れ、連勝が3でストップした。得点力が高まる一方、4失点を喫した守備の修正がテーマとなるだろう。宮崎は岐阜を下し、2連勝。6戦負けなしとここへ来て調子を上げている。橋本 啓吾と北村 知也の2トップの出来がポイントとなりそうだ。

4位の鹿児島はホームに岐阜を迎える。2位との勝点差は3で、勝利を収めれば最終節に可能性を残すことができる。前節はいわきに敗れ、4試合勝利から遠ざかる。得点源の米澤 令衣を負傷で欠くなか、ここ2試合ゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。岐阜は前節、宮崎に敗れ、2試合勝利なし。苦しい戦いが続くなか前回対戦で勝利した鹿児島を再び撃破し、流れを変えられるか。

5位の今治はホームで長野と対戦。2位との勝点差は4ポイントで、逆転昇格のためには敗戦が許されない状況だ。前節は2位の藤枝を撃破し、2連勝を達成。エース格へと成長を遂げた19歳の千葉 寛汰に今節も期待がかかる。一方の長野は鳥取に敗れ2連敗。山中 麗央が好調を維持する一方、失点が目立つ終盤の戦いがポイントとなりそうだ。

6位の富山はアウェイで北九州と対戦。2位との勝点差は6と数字上では可能性を残すが、得失点差を考慮すれば、現実的に昇格は厳しい状況となっている。それでも望みがある限りは、勝利を求めて戦うほかない。大量得点を目指し、立ち上がりからアグレッシブな戦いを見せるはずだ。北九州は前節相模原を下し、4試合ぶりの勝利を手にした。1年でのＪ２復帰を目指しながら低迷した今シーズン。ホーム最終戦で白星を掴み、来季へとつながる戦いを実現したいところだ。

前節昇格を決めたいわきは、アウェイで相模原と対戦。現在、16ゴールで得点ランクのトップに立つ有田 稜がこのまま逃げ切り得点王の称号を手にすることができるか。そのパフォーマンスに注目だ。相模原は前節北九州に敗れ、最下位に転落した。9試合勝利から遠ざかるなか、ホーム最終戦で意地を見せられるか。

愛媛はホームに沼津を迎える。前節は讃岐と引き分け、3試合負けなしとした。調子を上げてきた20歳の大澤 朋也が注目選手となる。沼津は前節福島に敗れ、4連敗。8戦未勝利と苦境に陥っている。この間わずか3得点しか奪えておらず、攻撃面のテコ入れが求められるだろう。

讃岐はホームで八戸と対戦。前節は愛媛と引き分け、5試合負けがない。もっともうち4つが引き分けと勝ち切れない試合も目立つ。2戦連発中の遠藤 元一がチームに勝利をもたらせるか。八戸は前節、YS横浜に敗れ、連勝が3でストップした。昨季の13位以上の成績を上回るためにも、残り2試合で連勝を実現したい。

YS横浜はホームに鳥取を迎える。前節は八戸を下し、2連勝を達成。ついに最下位から抜け出している。前節初ゴールを決めた古賀 俊太郎が、今節も結果を残せるか。鳥取は長野を下し、3戦負けなしとしている。鮮やかな逆転勝利の勢いを、今節にも持ち込みたいところだ。

明治安田生命Ｊ３リーグ 順位表

■各試合の見どころをチェック
YS横浜vs鳥取
愛媛vs沼津
藤枝vs福島
今治vs長野
鹿児島vs岐阜
宮崎vs松本
相模原vsいわき
讃岐vs八戸
北九州vs富山