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2019 J1参入プレーオフ決定戦
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2016Jリーグ開幕特集

名古屋
名古屋

実力は未知数も、チームの雰囲気は最高に意欲的

今季のみどころ

誰もが注目する小倉隆史“GM兼監督”によるチーム作りはじっくりと腰を据えて行われている。1月14日のチーム始動日から徹底されているのは、時間的にも一つのメニュー的にもコンパクトな練習だ。1回の練習は1時間から長くて1時間半程度。トレーニングの強度とそれを行うスペースを巧みに調整することでフルコートでの90分を戦い抜くフィジカルを鍛えつつ、チームの基本コンセプトや技術向上をストレスなく浸透させていく狙いがそこにはある。

沖縄での二次キャンプまでに強調されていたのは、パスのスピードと精度、次の展開を考えた上でのパスの受け手の動き出しの質などだった。チームとしてはプレッシングとリトリートの基本的な使い分けとビルドアップの流れ、サイドアタックへのスイッチの入れ方などだが、新チームだからと性急に次のステップへ進むことなく、あくまで基礎を固める作業を怠ることなく繰り返してきた。今季を革新のシーズンと位置付けるクラブとチームの意思表示を、その担い手であり先導役でもあるGM兼監督が自ら明確にしているわけだ。

采配1年目の新人監督でもある小倉GM兼監督は“共闘型”の指揮官といえる。選手とのコミュニケーションを積極的に行い、揺るがぬ自らのビジョンを軸にその場その場で様々な問題解決に勤しむ。ヨーロッパでは知らぬものなしのステンリーヘッドコーチなどスタッフにも有能な人材を集め、チーム一丸となって新たな組織を構築しようという動きには選手たちから早くも信頼を得ている。「5人目まで連動するサッカー」の理想はまだ追求中だが、困難にも全員で取り組み良くしていこうという素晴らしい雰囲気がチームには漂っており、選手たちも意欲的。開幕戦までにどのような集団に仕上がっていくかは未知数だが、こと楽しみな部分も大きいというのが、新たな名古屋の現状だ。

Reported by 今井雄一朗

開幕時の予想布陣
開幕時の予想布陣

正直に言って"予想"の域を超えない予想フォーメーションである。1月14日のチーム始動から2月13日の沖縄キャンプ打ち上げまでの1ヵ月間で、行われた対外試合は2試合のみ。チームコンセプトの浸透と基本戦術の習熟に費やされた感があるこの期間では、練習試合の選手起用にしてもテスト的な意味合いが強かったからだ。

基本フォーメーションは4-2-3-1でスタートしたチームだが、二次キャンプ中盤からトップ下の位置に永井謙佑を置き、ポジショニングに自由をもたせた4-4-2のような形もオプションに加わっている。球離れが早く、周囲を使う意識の高いシモビッチは199cmの身長を活かしたフリックもうまく、スピードのある永井との相性は抜群。しかしここ数年は左サイドハーフとして結果を残してきた永井を"定位置"で起用する線もまだ残っており、その場合にはトップ下として矢田旭や和泉竜司、あるいは松田力あたりも候補には上がってくる。戦術理解度が高く、パスワークの潤滑油となれる小川佳純は左右どちらでもこなせるため、小倉隆史GM兼監督には重宝されている印象だ。

中盤の底では田口泰士と李承熙(イ スンヒ)がほぼ鉄板のコンビになりつつある。どちらも体が強く、パスがさばけるボランチだが、田口の方がよりクイックネスがありゲームメイカー的で、逆に李承熙はセンターバックもこなせるとあってより守備的な側面が強い。

DFラインは竹内彬の存在感は昨季同様に高く、新加入のオーマン、2年目の大武峻らがそのパートナーの座を争う様相となってきた。激戦区なのがサイドバック。右の古林将太と矢野貴章、左の安田理大と高橋諒の争いは熾烈で、それぞれの特徴が違うため相手によって起用法を変えても面白い。

そして最後尾には今季で40歳になる楢﨑正剛が控える。衰え知らずの肉体とJリーグ最高の経験値が同居する最強守護神は、4年連続のリーグ戦フルタイム出場も現実的な目標と言えるほど充実の時を過ごしている。

Reported by 今井雄一朗

※予想スタメンは2月10日時点のものです。

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